【ATOM⑳】 自動運転技術とカーシェアリング

かえつ有明ブログ

誰でも生活が狭い区域に限定されているとしたら、それを良しとはしないでしょう。人類の歴史はその行動範囲の拡大であった、とも言えます。人のモビィリティ(移動性)への欲求には非常に強いものがあります。

 

現在、日常生活の中での移動手段となっているものは自転車、自動車、バス、鉄道、飛行機、船舶が主なものです。これらの中で自分の意思で手軽に目的地を自由に設定できるのは一般的には自転車と自動車といってよいでしょう。前者は小回りがきくものの移動距離に限界があります。それに対して、自動車は移動距離や目的地にそれほど制限がなく、自由度と独立性に富んでいます。免許証を持てない若年層を含め、自動運転車の時代が来ればモビィリティへの欲求を最も満たしてくれる交通手段は自動車と断言できるかも知れません(人を乗せて飛ぶドローンタイプの乗り物もその先に実用になりそうですが・・・)。

 

その自動車とそれを取り巻く環境が激変しつつあります。

 

まず、自動車そのものはこれまでのガソリンエンジンを搭載した自動車からモーターで動く電気自動車へと変わりつつあります。これは単に動力源が変わるだけでなく、自動車産業をも大きく変える要素を孕んでいます。また、車がインターネットと常時接続されるようになります。これも車の移動に大きな影響をもたらし、社会経済的な影響も小さくありません。

 

これまでは車を個人所有するのが普通でした。日本においては、1960年代の高度成長期あたりから車を持つことが普通の市民の一つの大きな目標になりました。ところが、今や若者の車離れが進み、国内の販売量も減少しつつあります。また、カーシェアリングでの利用が急速に立ち上がってきております。

 

そしてAIの急速な進展があります。それを活用し、ドライバーを側面からサポートする運転支援から完全な自動運転へと技術が進みつつあります。

 

車の所有形態(個人所有か共同所有か)と運転形態(手動運転か自動運転か)をそれぞれ横軸と縦軸にとってみましょう。手動運転のマイカーが主流であったこれまでは図の左下に位置します。今からおよそ20年後の変化を考えてみましょう。20年も経てば運転は手動から自動へと変わっていることは間違いありません。一方、横軸については全てがシェアリングになる、というわけではなさそうです。自分好みのオンリーワンの車こそ価値があると考える層や、自分専用のものでないと・・・と考える層はある割合で見込まれるため、個人所有が無くなるわけではないと考えられます。その結果、図に示すように左上と右上に分かれそうです。その大きさですが、私見では少なくとも半数近くは個人所有のまま残るのではと推測しております。

 

次回からは上記の車をめぐる変化に関係する話題(多くはロボット技術に分類される)を取り上げてみたいと思います。未来の一段と進化したATOMが運転する車でドライブを楽しむ、ということも想像でき、それらに関係する技術とも密接に関係するため、少し横道に反れることをお許し下さい。

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