帰国生入試スタートに想う ~ なぜ帰国生募集を行うのか ~

DATE : 2016/11/22

現在日本の教育は大きな転換期に来ています。時代が違っても普遍的な教育もありますが、
一方で従来の日本の教育システムが想定していない状況が生まれた時には、
新たな要素を付け加えることも必要でしょう。

文部科学省が現在の教育改革について、報告書の冒頭で「これからの時代に我が国で学ぶ子供たちは、
明治以来の近代教育が支えてきた社会とは質的に異なる社会で生活をし、仕事をしていくことになる。
国際的にはグローバル化・多極化の進展、新興国・地域の勃興、産業構造や就業構造の転換、
国内では生産年齢人口の急減、労働生産性の低迷、地方創生への対応等、新たな時代に向けて
国内外に大きな社会変動が起こっているためである」と述べている通り、
近代教育の想定外のことが起きている世の中への対応が迫られています。

いつの時代にも言えますが、今の子供たちが巣立っていく時代がどのような時代になっているか
想像することが難しい時代になってきました。

想像するのが難しいから、逆算することができません。日本人得意の逆算ができないのなら、
どのように時代が変わっても対応できる力が必要です。
その力を文部科学省は学力の3要素としています。
① 十分な知識・技能
② 十分な知識・技能を基盤にして答えが一つに定まらない問題に自ら解を見いだしていく思考力・判断力・表現力等の能力
③ 上記の基になる主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
がそれです。
この力・態度を身につけるには、③に書かれている通り、多様な人間性が集まる空間こそ、最も適した学びの環境と言えるでしょう。
多様だからこそ、既成だけでない発想が生まれ、お互いをより高次の思考に導いてくれます。

かえつ有明は、このような空間を生徒に共有してもらいたいから、帰国生募集を行っています。
一人ひとりの個性が次の時代を切り拓いていくでしょう。
より高次の自分、より高次の仲間、より高次の未来があなたを待っています。 

飛行機の窓から見える地上は、今多くの問題を抱えているように見えてしまいます。
しかし未来は変えられます。
未来を切り拓いていく皆さんを、かえつ有明は待っています。

160416-0052

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