本校の校長である小畑秀文は、東京大学大学院を修了後、助手として宇宙航空研究所で研究活動をスタートさせ、
国立大学法人東京農工大学では助教授・教授・学長として多くの研究に取り組んで参りました。
身近なところではマンモグラフィーの診断支援システムを開発したと申せば、
ご理解いただけるでしょうか。
その小畑の研究の起点は、本を正せば幼少時代の「身近な疑問」だったそうです。
大学卒業後、音声や画像のパターン認識の研究に従事した小畑ですが、そ
れは子ども時代に親しんだ漫画「鉄腕アトム」に大きな影響を受けたとのことです。
鉄腕アトムは地面に耳をつけて、遠方の声や音を聞き分ける能力を持っているのですが、
漫画の世界とはいえ、なぜ遠方の音が近くの雑音にかき消されないのだろうかと、
とても不思議に思ったことを覚えているそうです。
また、ざわざわしたところで会話していても、相手の声を認識できる、
いわゆるカクテル・パーティー効果も心理学の分野では古くから研究対象になっていたことを知り、
子ども時代に抱いた小さな疑問を工学的に解決してみたい、という思いがつのり、
それがライフワークにつながったそうです。
そんな鉄腕アトムが講談社さんからコミュニケーションロボットとして発売されました。
「週刊鉄腕アトムを作ろう!」に毎回パーツが付属していて、
それを組み立てていくと来年9月に完成するというものです。
今後アトムを組み立てながら、小畑自身の学びへの興味や、今後子どもたちへ伝えて行きたい想いなどを綴っていく
ブログをスタートします。
アトムの組み立ての進行次第となりますので、不定期な発信となりますが、どうぞお楽しみに。