【かえつ有明2020】~石川副校長のビジョン(16)~

DATE : 2015/2/6

本校では、放課後の学習サポートも、学校全体として取り組んでいます。

 2014-09-30 15.43.20_r.jpg


私は以前に、寮のある学校に勤務していたことがあり、生徒の夜の学習にしばしば付き合っていた時期があります。どういうノートをとっているかとか、どんな復習をしているかということについてよく生徒と話をしたものです。

 

その時に感じたのは、授業でやったことをクラスの中だけですべて理解している生徒というのは少なくて、復習の仕方がうまいかどうかで成績が大きく変わるということでした。学び方についてのちょっとしたアドバイスをするだけで劇的な変化をもたらすことがたびたびあり、学び方の重要性を意識するようになったわけです。

2014-09-30 16.21.16_r.jpg

 

授業を聞き、ノートを取り、復習するときに、その内容を自分で再構成できるというのが学習の一つのサイクルですが、サポートなしにそれができる生徒というのは必ずしも多くありません。やはりみな何かしらサポートを必要としているわけです。復習の方法についてのサポートが必要な生徒もいれば、学習を継続させるためのサポートが必要な生徒もいたり、とサポートの内容は人によって違っていたりしますが…。

 

だからといってサポートする側がずっと生徒に付きっきりというのはよくなくて、どこかで徐々に離れていくことも必要です。そうしないと結局誰かに頼ってしまうからなんですね。あくまでも、教えることよりも学び方を確認してもらうことに重点を置く必要があるわけです。

 

 ですから、放課後学習の機能の一つとして、学び方を学ぶということが挙げられると思います。特に中1や中2で小テスト結果が芳しくないという場合は、すぐにサポートを受けるようになっています。

放課後学習でそういうサポートが十分にできるようになると、その分、通常の授業ではPBLなどのアクティブラーニングの比重を高めることができるわけです。

 

大学受験の講習では、教員による授業だけではなく、大学生チューターが質問に対応するようになっていることも効果を上げています。というのは、教員は科目の専門家ですから、どうしても教えることに重点を置いてしまいがちです。答えに至る道筋を教えてしまうわけですね。もちろんこれは教える立場にいる以上当然のことです。

ところが、チューターの場合、大学入試問題レベルくらいになれば生徒と一緒に頭を悩ませたりするわけです。これが生徒にとってはとてもよい効果があります。あこがれの大学に通っている先輩が苦労している姿を見れば、すぐに解けなくてもいいんだと気楽になれますし、どうやって解答するかというプロセスも試行錯誤しながら一緒に体験できるわけですね。初めから道筋を決めて示される解答というのは、ある意味で美しいかもしれませんが、本当の意味での実力にはならないかもしれません。

その点、試行錯誤をしていくなかで解答に至る道筋を発見することなどは、たとえ美しい解き方でなくても、学習体験としてはとても有意義なことなのです。

2014-09-30 16.11.03_r.jpg 


この受験学年の放課後サポートも、他の部活の生徒と同様に6時で完全下校としています。時間の区切りをつけることも大切ですし、何よりも家に帰って夕飯を家族で共にするということは、生活のリズムを生みます。食事の後、寝る前に自分でもう一頑張りすればいいわけです。遅くまでダラダラと予備校の自習室にいても、移動したり夜食を食べたりする時間を考えれば効率的だとは言えません。

 

今後の放課後学習サポートは、より英検やTOEFL対策とか、あるいは小論文を書くための哲学授業とか、海外大学進学の準備など、一般受験の枠を超えた多様な講座を用意していきたいと考えています。

部活のある日は部活に行き、部活のない日には、放課後学習ができるような気軽に参加できる講座がもっとあってよいと思います。

音楽室で楽器のチュートリアルとかがあったっていいですよね。そんな風にもっと気軽に学びを楽しめる時間になってもよいのかもしれません。

2014-10-21 14.15.26_r.jpg

 

Return to Top ▲Return to Top ▲