11期生のサイエンス科での取り組みが『最高の授業:スパイダー討論が教室を変える』で紹介されました。

かえつ有明ブログ

昨年の11期生のサイエンス科での取り組みが日本初の実践事例ということで、ある本で取り上げられることになりました。その本の名は『最高の授業: スパイダー討論が教室を変える』。その名の通り、11期生の生徒たちは我々教師に最高の授業を見せつけてくれました。

最初は「ディスカッションなんて」と面倒臭そうにしていた生徒たちが回数を重ねるたびにディスカッションにのめり込んでいるのがよくわかりました。生徒同士の物理的な距離も徐々に近づき、話し手の声のトーンも小さくなっていきました。聞き手がさえぎることなくじっくり耳を傾けていたため、安心して語っているからだと思います。日常では話をさえぎることなく聞き手にまわるようなコミュニケーションはほとんどありませんでした。このディスカッションの場が心地の良い安心安全の場に感じたのだと思います。一度、じっくりと聴き合う感覚を得ると、その後は自然とそのモードに入っていました。話し手は安心してたっぷり語れることでまとまっていなかった自分の考えが整理されていったようです。時間の経過とともに端的に自身の考えを述べられるようになっていました。あらかじめルーブリックを共有し、完璧ではないにしろ全員でその方向に向かっていくようなデザインがあらためて重要なのだと気づかせてくれました。聞き手の意識を高めた要因としては外から自分たちのディスカッションを観察されていることを意識するということと、順番に外からディスカッションを観察するエキスパートという立場を経験することにあったと思います。観察されていることでディスカッションには常に軽い緊張感が生じます。さらに外からの観察時に気づいたことが再びディスカッションに戻った際には生かされ、エキスパート経験者が増えれば増えるほどディスカッションが成熟していきました。結果として自分の考えや価値観が整理され、それらを主張するようになりつつも、自分の意見を受け入れてくれるメンバーの考えや価値観も尊重するようになっていきました。さらには調和性、協働性が高まり、様々な場面で協力的になり、率先して授業の準備や片付けにも力を貸してくれるようになっていきました。何より授業の主体者は自分たちであるという責任感を強く感じるようになり、我々教師の役割は完全に『見守り』だけになっていきました。

議論の様子を知りたい方はhttps://youtu.be/goFqrpQA4j4こちらの動画をご覧ください。

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