【鉄道研究会】鉄道研究会(通称”かえつ鉄道”)プレゼンツ真冬だからいく!南の島サイパンに一番近い駅にいこう!ついでに第2回どきどき「人は初乗り料金でどこまでいけるのか!?」千葉一周編!~後編その②~
冒頭からいきなりすみません。
株主(本会の顧問)です。
サボタージュしていたつもりではなかったのですが、活動報告を貯めこんでいました。
すみませんでした。
それで何と昨年の冬に実施したこの企画の後編その②の掲載すらしていませんでした。
応援して下さっている地下ファンの方々に何と申し上げればよいやら面目次第もございません。
しかしながら孔子曰く「過ちを正さないのが最大の過ち」ということでかなり古い話ですが、後編その②を掲載させて頂きます。なお、本作品は作品のオリジナリティーを尊重するため、本稿作成当時のまま収録致します。
ここまでの道のりは次のとこへアクセスして下さい。
前編 https://www.ariake.kaetsu.ac.jp/contents/news-club/train/8371/
後編① https://www.ariake.kaetsu.ac.jp/contents/news-club/train/8465/
挑戦は寒いさむ~い冬でした。
既に夏の香りが立ち込める新緑の皐月です。あの寒い冬に私たちの頭にあったのは「南の島へいこう!」。だからこう思い立ったのは必然だったのかもしれません。
「南の島サイパンに一番近い駅にいこう!さすればきっと暖かいハズだ!だって南の島に近いのだもの!」
となって初乗り料金のチケットを手に旅路に就いたのでした。ついでに初乗り料金でいく千葉一周を企図していたときでしたので、今回は2企画同時挑戦というワケです。
前回は豪快ローカル線との出逢いにより話が長引いて後編が1回に収まらなくて後編その②の今回へとつながりました。今回こそゴールまでの道のりをお伝えしたいと思います。
今回のルートを説明しよう。
第1話は東京から市川新松戸我孫子成田松岸へと回る140.7㎞を記して、第2話は松岸から成東大網を回り大原までの道のりを伝えた。ここまで229.2㎞。あと200㎞近くの道のりを残している。今回お伝えする路線はゴールまでの図の太線部分だ。
そう言えば今回の挑戦の話が始まってかなりになるが、まだ南の島(に一番近い駅)をお伝えしていなかった。
その駅は千倉(ちくら)という。
千倉駅は内房線。開業は1921年国鉄の駅として開業した。国鉄の民営化に伴いJR東日本の駅となる。2009年に東京近郊区間に組み込まれた。私たちの挑戦から2か月足らずでみどりの窓口の閉鎖に至っている。
所在地は千葉県南房総市千倉町瀬戸2079北緯34度58分36.1秒 東経139度57分16.8秒座標 関東最南端の駅である。
ここで幸運なことに、千倉出身の方のお話を伺えたので紹介しておこう。
「大昔は日本寺より南は土人の済む地域とされて開発と教育は必要ないとされていたんです。ある時期まで高校もなかったのですよ(概要)。」
この人はこのような地で学業に励み先生になっているのだから、人間やる気が肝要と分る話ではある。しかし本当だろうか?かなり自虐的にも聞こえる。これは地元民の嘆きなのかそれとも逆に情愛なのか?
その答えは私たちがこの地を訪れたときに判ることになる。
外房線の旅は安房鴨川まで続いた。
山の旅であり
海辺の旅である。
そして安房鴨川から内房線の旅が始まる。
南の島(に一番近い駅千倉)へのアタックがそこまで迫ってきている。
安房鴨川に内房線の乗り換えた。安房鴨川発14:15。
ここまでくるとボックスシートを確保するなんてどうでもよくなっていた。
隣りにわかしおがすれ違っても気にもしやしない。
海は劇的に近い
和田浦という駅には恐竜だろうか?大きな動物の骨が飾られていた。
確かにこの地域には独特の常識があるのかもしれない。
そうこうしているうちに南の島(に一番近い駅)は近付いてきた。
この駅の停車時間はわずか1分。
このわずかの間に私たちはこの地にきた証を立てなければならない。
そしてその危険なミッションを託されたのは我がかえつ鉄道を率いる総裁だった。
計画では停車してすぐにホームに降り立ち、降り立ち記念のスナップを撮影してくる。写真があるのだからそこまで来た証拠にはなるだろう。しかしもし発車までにそのミッションがこなせなければ、総裁は1人千倉の駅に残されることになる。そうなると次の電車までゆうに1時間待たされてしまう。このアタックにミスは許されないのだ!
千倉の駅が次に迫った。
クルーに緊張が走る。
14:45千倉に到着!ついに私たちは南の島(に一番近い駅)に辿り着いた!
停車後すぐにアタック隊の総裁がホームに飛び降る。
被写体確保!
ベストアングル確保!
異常なし!
準備完了!
さあ!シャッターON!
撮影成功!おお!やったぞ~!よっしゃー!総裁!すぐに車内に還ってこい!
アタック隊の回収に成功!
総裁無事帰還!
総裁が乗るやいなや扉はいつものように閉じられた。
電車は静かに走り出す。
南の島(に一番近い駅)に辿り着きクルーは何を思うのか。
今、万感の想いを込めて汽笛が鳴る
今、万感の想いを込めて汽車がゆく
ひとつの旅はおわり、また新しい旅立ちが始まる
さらば メーテル
さらば 銀河鉄道999
というワケで私たちはようやっと館山に着いた。14:57だ。
千倉の駅が暖かったかどうか正直それどこっじゃなかった。
だが、正気をとり戻した私たちは長く謎とされてきた事実に気が付いた。
「館山 あったかい」
暖かかったのだ!間違いなくこの地は暖かかった!
館山で暖かいのだ!
だったらやっぱり南の島(に一番近くの駅)は暖かったのだ!
ああ~きて良かったな~
ここまで数百kmの道のりを越えてきて東京より寒かったらどうしようかと思っていたんだ。ただの間抜けな企画になっちゃうとこだったよ。
マジで良かったよ。
それにしても静かだなあ。無音とはこういうことかなあ。わかしおに乗れば都心からすぐに来れるのだから高級リゾートになってもいいと思うんだがなあ。静か過ぎるなあ。
やっぱり開発が後回しになっていたのはそうなのだろうなあ。
だけど千倉の町や館山の雰囲気はそうワルいものでなかったな。
きっとこの辺りの町は地元の人々の心を温かく育てているのだろうな。きっと地元の方々はこの町のことが大好きなのだろうな。
館山15:20発。
途中木更津を通る。ここから出勤してくる先生がいる。既にかえつ有明圏内に還ってきた。
写真の中央左に小さく映っているのは久留里線である。
京葉線の起点蘇我駅に着いたのは17:02だった。ここまでくるとかなり安心感がある。
京葉線に乗ってゴールの新木場までウイニングランだ!17:12発。
ゴールの新木場に辿り着いたのは17:49だった。
さあ改札を出て挑戦の成功を祝う記念撮影だ!
東京を発ってから南の島(に一番近い)駅を回りここ新木場まで合わせて420.3kmの道のりを、初乗り料金のチケットを片手に私たちは越えてきた。10時間41分の旅だった。私たちはやってのけたのだ!
南の島(に一番近い駅)は暖かった。
初乗り料金で千葉を1周できた。
今回私たちの挑戦は成功に至ったが、このゴールの握手を固めながら心は次の挑戦へとむいていた。
その挑戦がいかなるものになるのか、まだ誰も知らない。
しかし私たちはその進みを止めやしない。
線路に終わりがないように、私たちの挑戦にも終わりなどないのだ!
いけ!かえつ鉄道!進め!われらがかえつ鉄道!地平の先のそのまた地平へ!いざ旅立たん!
というワケで3回に渡って「真冬だからいく!南の島サイパンに一番近い駅にいこう!ついでに第2回どきどき「人は初乗り料金でどこまでいけるのか!?」千葉一周編!」をお伝えしました。
お楽しみ頂けたでしょうか。
すみませんです。長くなっちゃって。
私たちの挑戦はこれからも続きます!
先日は「東京メトロの全179駅に3時間で出没しよう」を実施しました。
これはちょっと厳しかったのですが、次はかなりやれる気がします。
今年は「山手線スプリント」の1時間以内の達成が大きな課題です。
2016年度のかえつ鉄道!既にその挑戦の準備は着々と進んでいます。
先日は新入部員が入ってきてくれました。
そのときの様子はホンマノオトにも出ています。
さあ!かえつ鉄道の季節がやってきています!
今後の私たちの挑戦にご期待下さい!
次号詰むや詰まざるや!?