この講座は、学校からはるか遠く離れ、わざわざ手で一文字ずつひたすら字を写すという内容です。
にもかかわらず、リベラルデー2年連続、しかも昨年よりも人数も増え、中1から高1の19名が参加。中には、「去年もやって楽しかった」(中3)というリピーターも2名いました。
事前学習では「写経体験」の目的、当日のスケジュールや交通手段、また、長谷寺の歴史や観音様の「海を流れてきた」という伝説についても動画を使って説明を受けました。
当日は、鎌倉駅に集合、全員一緒に江ノ電に乗り、長谷寺に訪れました。
普段の生活の場から離れた、静かで非日常的な空間です。
「今までにないくらい集中して、それはお寺の中という静かな環境だからかなと思った。」(中2)
「写経」そのものの感想も様々です。
「書いても書いても終わらない。」(中3)
「わからない漢字たくさんあって読み方などを知りたいなと思って書いてた。」(高1)
「行く前は遠くてあまり乗り気でなかったけれどやってみると心が洗われる感じがしてとてもすがすがしい気持ちになれました。終わったあとは達成感がありました。」(中3)
様々な想いを込めて全長約9mの観音様に手を合わせ、自分の手による写経を自分の手で無事に奉納し、この日は30度を超える暑さでしたが、全員で観音堂の前で記念写真を撮りました。
翌日の振り返り授業では、般若心経について学びました。今年は読み方や現代語訳などの紹介も含めて、体験前、体験中、体験後の気持ちなどをグループに分かれて話し合い、全員が発表しました。
「日本の文化にふれてよかった。」(中1)
「278文字の中にいろんな意味が込められている。」(中3)
「般若心経を現代語訳したものを見ると、現代にも通じることで、驚きました。」(中1)
今回の体験を通して新たな知識を得て、さらにその知識によって体験の意味を深めることができました。
「もう一回やってみたい!!」(高1)
「スマートフォンの普及で字を書く人が少なくなってきているが、字を書くべきだと思う。来年もやりたいと思った。」(中2)
「もう一回やりたいです。」(中2)
「またやりたい。」(中1)
参加した生徒達は、また新たに学ぶ意欲が湧いてきたようです。