こんにちは。かえつ鉄道安全運行実施中です。
先日はお忙しいなかかえつ文化フェスタのかえつ鉄道展示コーナーへお運びくださってありがとうございました。
これまでにない盛り上がりにかえつ鉄道の活動への賛意を得たと勝手に思い込み頑張ろうと思うに至っています。今後ともどうかよろしくお願いします。
というワケでUSAへの挑戦のお話の続きを始めたいと思います。
いきなりですが、我がかえつ鉄道のメンバーには海外暮らしが長かった者がいます。
その彼が
「ヨーロッパやアフリカはあるのですけどアメリカ暮らしが何故かないのですよね」
とつぶやきました。
「USA往こうよ」
往ったことがないから往ってみよう、ただそれだけの理由でした。
というワケでお伝え致します。この夏かえつ鉄道が挑戦したUSAへの道のり
今回はその2回目のこの挑戦の隠しテーマへ挑むお話です。
ご期待下さい
第2話 深夜鈍行西へ
ムーライトながら
みなさんはご存じだろうか。
東京と大垣(岐阜県)を結ぶ夜行快速列車で、 青春18きっぷの発売期間に1日1往復している。
東京23:10→品川23:18→横浜23:36→小田原00:31→沼津01:08→静岡01:50→浜松03:15→名古屋05:20着→岐阜05:41着→大垣05:50着 という具合だ。
中高年の鉄道家の方々には「大垣夜行」と言う方がなじみだろうか。
1996年3月のダイヤ改正を機に名を変えた。
今は東京発は7月21日から8月19日が 運行期間の全席指定だ。
90年代初頭22:00前後には東京駅のホームに並び、座席確保のバトルが繰り広げられた。
株主(本会の顧問の教諭)はこの時代このバトルを数回経験しているが、ありゃ20代だからできたことだとつくづく思う。
しかしこのバトルよりはるかに大垣の乗り換えのときの「大垣ダッシュ」の方が凄まじい。
鈴鹿の第1コーナーのセナとプロストだってあれほどでない。
ムーライトながらは十分な睡眠がないと一番の眠さとダルさがくる時間に乗り換えとくるから、この乗り換えで座れないと睡魔と疲労と車内立ちの3連発を食らう。
バース・掛布・岡田に対する槙原の立ち位置だ。
(写真はイメージ)
横浜を前にして車掌さんの粋な計らいがあった。
「あちらの座席が空きましたから、どうぞご利用下さい」
座席を離して座っていたメンバーだったが、深夜ゆるやかに走る快速のなかで思わぬ優しさに触れた。
鉄の道を往く者同志の思いやりである。このご厚意に感謝して座席を移動した。
どうでもいい話だが、以前喫茶店で少し離れた席に知った顔を見つけたときのことだ。
丁度いいのでウェイトレスさんに「あちらの席の方にこれを」をやった。
このウェイトレスさんも心得ていて「あちらのお客様からです」と接客してた。
若いうちにやっておきたいことはたくさんあるものだ。
ムーライトながらには何回か乗るとここでしっかり眠っておく必要が理解できる。
こうした鉄道家は多いようで、車内は静かだった。ここらで我らは睡眠に入った。
気付けば大垣のちょっと前だった。
今回は大垣ダッシュは控えた。敢えて1本後のに乗ることにした。このため大垣ダッシュを俯瞰できた。
さあ大垣に到着だ。
ここで大垣ダッシュ2017の様子を現地からお送りします。
(この辺りのくだりはF1のテーマソングT SQUARE さんの TRUTHが流れている風で三宅正治氏の実況のようにお読みください。https://www.youtube.com/watch?v=0wCydEuNjTk)
(写真はイメージ)
各人フォーメーションラップを終えてスターティンググリッドに着きました。
今朝のながらは満員の乗客。
走る!曲がる!上る!降りる!
大垣ダッシュ全開の朝がきた!
今年最高のレースがいま見られそうです。
さあ、静かにいまスタートのときを迎えようとしています。
プッ プッ プッ プー GO!
さあ大垣ダッシュの始まりだ!
勝負は階段の飛び込みで決まる!
エスケープゾーンの少ないこのコース!ヘヤピンが続いて位置どりの難しいコース設定!
個の技量性能が勝敗に直結する!
これぞ大垣ダッシュだああああ!
上記の写真は第1コーナーを回って階段を駆け上がる大垣ダッシュのみなさんの様子だ。
各人一団となって隣りのホームの米原行に乗り込む。
我らはこれを眺めつつ落ち着いてホームに出た。
ホームはつわものどもの夢の跡だった。
1本待つので時間があった。
ちょっと改札を出てみることにした。
多くの方は大垣ダッシュはしても大垣の駅の外に出ることなどそうはない。
何気なく見知らぬ町の改札をくぐり、その町の日常に触れる!
これは鉄路の旅だからこそできるのだ!鉄路のロマンはここにもある!!
7:03米原にて姫路行に乗り換える。
ここは大垣ダッシュとは違って小走りの移動だ。
加古川!?
将棋界の若手プロが競う「加古川青流戦」というのがある。
ということはこの近くに青流があるということか?
今年の加古川青流戦は井出隼平四段と西田拓也四段の間で加古川市の鶴林寺にてそろそろ開催される。
じつは今回の挑戦には隠しテーマがある。
そのうちの1つが西のスターに逢うことだ。そのスターがいま静かに現れようとしている。
しかし眠くて忘れていたが、台風は刻一刻と近寄ってきていた。
既にこの台風もう避けられる気がしない。避けられないと判れば覚悟を決めて挑むのみである。
私たちは往く道に可能性と必然がある限り進み続ける。言うまでもない。かえつ鉄道とはそういうものなのだ。
嵐の旅路。されど鉄路は続く。どこまでも。どこまでも。は~しれ 走れ かえつ鉄道!
というワケでUSAへの挑戦は姫路まできました。
ここで西のスターに逢い、この先ついに海を越えます。
USAはすぐそこです。嵐もすぐそこです。
果たして一同は嵐を避けることはできたのか?
USAに辿り着けたのか?
そもそもUSAのオチにご納得頂けるのか?
次号詰むや詰まざるや?