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英国修学旅行A班

DATE : 2018/10/23

修学旅行中にお世話になったCotswolds Wind Academyさんのホームページから引用・抜粋する形で報告させていただきます。

 

10月15日(月) ~無事に到着しました!~

今日、午後15時10分過ぎに日本航空43便にて、かえつ有明高等学校・英国修学旅行の皆さんは羽田空港からの長いフライトを経て、ロンドン・ヒースロー空港に無事に到着しました。皆さん疲れた様子もあまりなく、これから始まる修学旅行に期待を膨らませ、目を輝かせている生徒さんたちが多いのが非常に印象的でした。「映画何見た~?」「眠れた?」と機内の過ごし方についてお話をされながら、空港からはバスに乗り込み、20分ほどの場所にある宿泊先のホテルへと移動しました。

ホテルでの夕食はビュッフェ形式で、重くてお皿を運ぶのも大変なほどたくさんの量を食べている生徒さんもいました。夕食を食べ、元気を取り戻した生徒さん達は、いよいよ明日から本格的に始まる研修に備え、それぞれの部屋へと戻りました。

明日はロンドンのランドマークであるバッキンガム宮殿、国会議事堂、ウェストミンスター寺院などを車窓から見学し、大英博物館と自然史博物館に入場します。そして研修地であるコッツウォルズへ向かい、いよいよホストファミリーとの面会式を迎えます。本日はぐっすり休んで明日からのホームステイ生活やスケジュールに備え、皆で協力して頑張っていきましょう!!

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10月16日(火) ~ロンドン観光&ホストファミリーとの面会式~

ホテルでの朝食後、ロンドンのブルーバッジガイドさんが3台のバスそれぞれに乗り、詳しいお話をして頂きながらの観光がスタートました。生徒の皆さんは日本とは異なるレンガ造りの歴史ある建物や、ダブルデッカーと呼ばれる2階建ての赤いバスなど、外の景色に目を輝かせていました。

まずはバッキンガム宮殿の外観を見学。今日の宮殿には女王様がいらっしゃる時の王室旗が掲げられていました。宮殿の外には衛兵もおり、皆さんたくさん写真を撮っていました。

次に、王室の戴冠式や結婚式、歴代の王様・女王様が埋葬されるウェストミンスター寺院、そして国会議事堂へ向かいました。国会議事堂には有名な大時計ビッグベンがありますが、150年以上前に造られたことから老築化が進み、大規模な工事が行われてカバーで覆われていました。

その後は大英博物館へ向かいました。大英博物館は、イギリスが誇る宝の山を保管・展示している、「世界4大博物館」の1つに数えられる博物館で、1759年に開館し現在では美術品や書籍、戦利品など実に約800万点が収蔵されています。神聖文字(ヒエログリフ)を解読し、エジプトの歴史を紐解くきっかけになった「ロゼッタストーン」や、古代ギリシャのパルテノン神殿の一部、実に約5400年も前のミイラ(しょうが色の髪の毛が残っていることから「ジンジャー」というニックネームが付けられています)などを見学しました。生徒の皆さんは興味深そうにガイドさんの話に耳を傾けて、当時世界を席巻した大英帝国のその歴史と偉大さを再確認されている様子でした。

その後、バスでピカデリー・サーカスに移動し、お待ちかねの自由散策です。ここはロンドンで最もにぎやかな繁華街の一つで、シアターやショップ、お土産物屋さんがたくさん並んでいます。限られた時間の中でしたが、皆さん、友達や家族に買ったというお土産を手に笑顔で戻ってこられました。

再びバスに乗り、今度は自然史博物館に向かいました。自然史博物館は元々大英博物館の一部門でしたが、大英博物館だけではすべてのコレクションを収蔵することができなくなったため、自然史関係の標本を展示するための別館として独立しました。メインエントランス入ってすぐの中央ホールにはもともとディプロドクスという大きな恐竜の骨格標本が展示されていて、自然史博物館の顔ともいえる非常に有名な展示でしたが、現在は取り外され、代わりに全長25.2メートルのシロナガスクジラの骨格が来場者を迎えてくれます。館内はレッド、グリーン、ブルー、オレンジの4ゾーンに分かれていて、特にブルーゾーンの恐竜の展示は非常に人気があります。生徒さんたちは思い思いに館内を見学していました。

ロンドン観光を終えた一行は、バスに揺られて研修地のコッツウォルズへ向かいました。車窓には小高い丘の上に羊が放牧されている、のどかな風景が続きます。この時期の英国は日が暮れるのも早く、しばらくすると暗くなりました。3時間弱ほどバスに乗り、ホストファミリーが待つ会場に到着し、午後7時30分より面会式が行われました。

まず始めに、ご引率の中山先生が代表して「修学旅行は生徒達にとって、とても大切な学校行事の1つです。ホームステイという貴重な体験に協力してくださっているファミリーに心より感謝申し上げます。」とご挨拶され、続いて生徒代表で角﨑さんと岡野さんが、「この修学旅行を可能にして下さった皆さんに感謝し、滞在を有意義なものにできるよう、頑張ります!」と完璧な英語で心強い挨拶をしました。

そして、いよいよホストファミリーとのマッチングが始まりました。元気よく「Hello!」と挨拶する生徒さん、緊張のあまり思うように英語が出てこなくて戸惑っている生徒さんもいましたが、握手やハグをしてホストファミリーと仲良く帰宅しました。これから5日間、きっと日本では味わうことの出来ない貴重な体験がたくさん待っていることでしょう。英語をたくさん使って、充実した楽しい時間を過ごしてほしいと思います。

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10月17日(水) ~現地校交流&大学都市オックスフォード訪問~

集合場所に到着されると、生徒の皆さんからは「ファミリーがとても優しかったです!」「もう最高でした!」「ご飯がすごく美味しい!」などとても嬉しそうなコメントが多く聞こえました。ホームステイ生活初日の夜は特に困ったこともなく、楽しく過ごせたことが分かりました。 

そして、午前中はクラスごとに地元の小学校を訪問しました。

<B組>

B組の訪問先はCroft Primary School と呼ばれる公立の小学校です。4歳から11歳までの生徒さんが各学年20人、全校で150人とこじんまりとした学校です。B組の生徒さんたちが到着すると最上級生の6年生の代表2人の生徒さん達が、校門で「クロフトスクールへようこそ」とあいさつをしてくれました。そして講堂で10グループに分かれて、まずは学校内のツアーに出かけました。芝生のみずみずしい、広い校庭や野外の教室となっているロッジ、たくさんの展示物が並ぶクラスルームや、小さなお手洗いなどなどを見学しました。 
そして講堂に全校生徒が集まり、プレゼンテーションが始まりました。6年生担任の先生が、「クロフトの生徒たちは、いったい皆さんがどのような日本文化を披露してくれるのか、とても楽しみに待っていました。今日はお互いに楽しいひと時を過ごしましょう!」と歓迎の言葉をくださいました。そして、生徒代表として渡辺君と尾崎君より挨拶となり、プレゼンテーションとなりました。 
 
まずは、剣道についてのプレゼンです。剣道の簡単な歴史やルールを説明した後、道着に身をつつんで、形を披露した後、ボランティアを募って、実際に竹刀(新聞紙とガムテープで作ったもの)でガムテープで張られた紙風船をたたき打つというゲームで盛り上がりました。現地校の生徒さん達は張り切って、バシバシと攻撃し、見事に風船を割ったり叩き落したりしていました。
 
次に相撲の説明とデモンストレーションとなり、こちらも小さなボランティアを相手に真剣そうに相撲を組んで見事に負けるかえつ生の姿は現地校の生徒さん達からの喝さいの的となりました。最後に日本の行事や食文化のプレゼンで幕を閉じ、現地校の皆さんから、大きな声で「Thank you!!!」と感謝の言葉をいただきました。
 
その後15分のブレイクタイムでは、現地校の皆さんと外に出て、鬼ごっこやサッカーなどを楽しんでB組の皆さんはすっかり打ち解けた様子です。
 
その後4つのグループに分かれて、4,5,6年生の約60人を相手に、けん玉、あやとり、コマ、折り紙のワークショップとなりました。けん玉のコツを説明するのになかなかうまく英語の表現ができなかったり、折り紙の折り方の教え方にとまどったりと難しく感じるところもありましたが、現地校のみなさんから、「もっともっと!」とせがまれて、大忙し!
あっという間に正午となり、ランチボックスを頂いてさようならとなりました。
別れ際に校長先生から「来年も是非訪問してくださいね!」とうれしいお言葉をいただき、B組の皆さんは素晴らしいプレゼンとワークショップをやり遂げた達成感を味わっていました。

<C組>

C組はPark Junior School. Stonehouseを訪問しました。 校長先生が「よく来て下さいました」と出迎えて下さり、担任の岡本先生から日本のお土産が手渡されました。まず初めに、8つのグループに分かれて学校内を見学。教室や校庭、エコガーデンや野菜栽培をしている場所などを各グループ、2人の現地校生が案内をしてくれました。スクールツアーの後は、全校生徒約170人が集まる前で、代表生徒さんから「一緒に楽しみましょう!」と挨拶をし、グループごとで出発前から準備をして下さっていたプレゼンテーションの発表をしました。

二人羽織ではカップラーメンの麺が口から出てしまった際に現地校生から大きな笑い声が沸き起こりました。イギリスでは珍しい芸に、生徒さん達は大興奮です!

次に日本の観光名所にまつわるクイズ、漢字クイズ、お菓子に関するクイズ、和食についてのクイズをパワーポイントを用いながら発表しました。現地校生は、クイズの問題が出題される前から当ててもらうために積極的に手を挙げて参加していました。

クイズの後は各ブースに分かれて、日本文化紹介として折り紙、あやとり、けん玉、紙風船を現地校生に優しく教えてあげました。「色々な経験ができて本当に楽しかった。来てくれてありがとう!」と現地の生徒さんが嬉しそうに伝えてくれました。

<D組>

D組の小学校訪問はKing’s Schoolを訪問しました。

このKing’s Schoolは由緒ある私立の学校で、1541年にヘンリー8世によってグロスターに設立されました。ヘンリー8世はイギリス国内に7校を創立し、キングススクールはその中の一校です。Year6全員で34名が交流会に参加してくれました。今日は全校生徒の朝礼がグロスター大聖堂で行われる日だったので、朝礼の後大聖堂を生徒さん達に案内してもらいました。その後学校のホールにて、校長先生からウェルカムの挨拶を頂き、生徒代表で古賀さんと大野君から挨拶をしました。プレゼンテーションでは空手と相撲、二人羽織をYea6の皆さんの前で披露しました。空手の勢いに皆、圧倒されて見入っていました。King’s Schoolの生徒さん達と歌に合わせてリズムを取りながら、ミュージックゲームを教えてもらい、楽しい時間を共有しました。ワークショップでは相撲を一緒にやったり、習字と折り紙を楽しみました。

 

各学校でお昼ご飯を食べた後、午後からは大学都市オックスフォードを訪問しました。

38校のカレッジと6つの宗教大学の計44校があり、この集合体をOxford Universityと呼びます。オックスフォード大学という校舎があるわけではなく、学生はそれぞれのカレッジに所属しながら、他のカレッジの講義に登録して授業を受けています。入学試験も独特です。大学進学を目指すイギリス人高校生が受験する「Aレベルテスト」で大学側が示す学力レベルを満たしていることが最低条件になります。レベルをクリアした後、願書としてエッセイ(自分がなぜこの大学で勉強したいのか、またはなぜ入学する資格があると思うかを述べる)を提出し、エッセイが合格すると最終の面接試験へ進むことができます。この面接試験は1日で終わるものから、最長1週間に及ぶこともあります。面接期間中は自分の志願する大学寮に宿泊し、学力はもちろんのこと、人間性を試されるような質問を次々とされるそうです。

オックスフォードに到着すると現在大学に在籍するオックスフォードの学生によるキャンパスツアーが始まりました。まずは、卒業式や大学内のイベントが行われる「シェルドニアンシアター」、国内で2番目に大きい「ボードリアン・ライブラリー(図書館)」、読書室である「ラドクリフカメラ」、ガウンを着て胸元にカーネーションをつけてテストを受ける場所の「Examスクール」、皇太子さまが留学されていた、オックスフォード内で最も古い「マートンカレッジ」などを見てまわりました。町の至る所にカレッジが点在しており、どの校舎も石造りの立派な建物で「これが大学ですか!?」とビックリされている様子でした。

その後「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロルが数学の講師をしていた「クライストチャーチカレッジ」を見学しました。オックスフォード大学の中で最も美しいといわれるこのカレッジは、牧草地やラグビー場、ボートハウスやリバー、生徒の寮から大聖堂まで、まるで小さな村の中にいるような錯覚にとらわれるほどの広大な敷地を持ちます。その中でも特に有名な映画ハリーポッターの撮影でも使われた「ダイニングホール」(このホールを目当てに外国からも多くの人が集まります)に入り、写真をたくさん撮りました。生徒さんはハリーポッターのシーンがすぐに思い浮かぶようで、興味深そうに見学していました。このダイニングホールは、現在でも食堂として学生が使用しています。最後は約40分間のフリータイムで、お土産を購入したりとショッピングも楽しみました。

今日は朝から大役を果たし、お疲れのことと思います。ホストファミリー宅でゆっくり休み、明日の観光に備えましょう!

 

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10月18日(木) ~世界遺産の街バース&ソールズベリー大聖堂&エイブベリーへ~

早いもので修学旅行も折り返し地点となりました。そんな本日は、1日バスハイクです。

まず初めに、世界遺産の街バースへ向かいました。“Bath”は文字通り「お風呂」の語源となっており、今でも温泉が沸き出ています。ローマ時代には湯治場や信仰の場として栄え、18世紀には上流階級の人々の間で、スパタウン(鉱泉地)でスパのお湯を飲みながら、社交パーティーを楽しむことが流行しました。バースはたくさんの上流階級の人々に愛され、おしゃれな街へと発展していきました。上流作家ジェーン・オースティンもBathを愛し、この町でたくさんの小説を書き上げました。今も街には当時のジョージア王朝様式の建物が多く残っています。この街の多くの建物は、この地方で採れるバース・ストーンという石で建てられており、街全体が美しく調和されています。初めに、半円形集合住宅「ロイヤル・クレッセント」と「ザ・サーカス」を訪問しました。1766年、有名な建築家ジョン・ウッドがバースの地に初めての円形住宅「サーカス」を建て、その後、息子が三日月型の住宅「ロイヤル・クレッセント」を建てました。この2つの住宅に住むことは、中流階級の人々の憧れとなりました。現在、この「ロイヤル・クレッセント」の一番地は博物館になっており、十六番地にはスパ施設が整った高級ホテルが入っています。ロイヤル・クレッセント前には広大な芝生の公園があり、皆で集合写真をとりました。

次にローマン・バース博物館に入場し、日本語のオーディオガイドを聞きながらたっぷり1時間ローマ時代の生活について学びました。ここは、ローマ帝国時代に造られたという浴場跡地を使い、イギリス皇族、貴族たちが当時の浴場を復元した博物館です。展示を通して当時の様子を垣間見る事ができます。今でも毎日130万リットルのお湯が沸き出ているというのですから驚きです。博物館の中には温泉を試飲できる場所も設けてありました。

次に訪れたソールズベリー大聖堂は38年間かけて1258年に献堂されました。大聖堂の尖塔は英国で最も高い123メートルもの高さを誇りますが、こちらは1331年に建設されました。大聖堂内に展示されている「マグナ・カルタ(大憲章)」は、現存する原本4点のうち、最も保存状態の良いものとして知られています。時の王様、ジョン王は諸外国との戦争に明け暮れ、イングランド国民に重税をかけていました。そのジョン王のイングランドの統治の仕方に不満を持った諸侯たちに強いられて調印した憲章が、このマグナ・カルタです。羽ペンを使って、動物の加工皮(羊皮紙)にラテン語で書かれています。

マグナ・カルタは、たとえ王であっても、誰もが人を公平に扱うべきであり、法を免れることはできないことを強調しています。憲章には、教会の権利や、正当な法の手続きなど、多岐にわたる条項が含まれています。日本の「日本国憲法」のような成文憲法が存在しないイギリスにおいて、現在でもなお、このマグナ・カルタの一部が現行法として残っており、イギリスとしての憲法(不文憲法)を構成する法典の一つとされています。生徒さんたちは、大聖堂の内部や、光が当たって傷んでしまわないよう、カーテンで覆われたブースの中に展示されたマグナ・カルタを代わる代わる見学し、その歴史に圧倒されながらも興味深く見学している様子でした。

ソールズベリーを出発し、次はエイブベリーに向かいました。巨石が並ぶ遺跡としてはストーンヘンジが非常に有名ですが、エイブベリーに向かう途中に車窓からこのストーンヘンジも遠目に見ることができました。

ここエイブベリーも世界遺産に登録されている巨石群の遺跡として有名な場所です。この小さな村は村自体が巨大なストーン・サークルに囲まれていて、なんとその巨石を触れるほどの近さで見学することができます。生徒さんたちは高さ数メートルの巨石を目の前に、興味深そうに見学していました。

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10月19日(金) ~シェイクスピアゆかりの地「ストラットフォード・アポン・エイボン」&同年代の学生との交流会~

今日は、イギリスが世界に誇る文豪「シェイクスピア」生誕の地、Stratford-upon-Avonへ出かけました。世界中のシェイクスピアファンが集まるこの町は、シェイクスピアの“生家”、彼が晩年過ごした屋敷跡“ニュープレイス”、幼少の頃に通っていた“グラマースクール”、そしてシェイクスピアのお墓のある“ホーリートリニティー教会”など見どころがたくさんあります。生家には両親の寝室の他にも、客室、キッチン、父親の仕事部屋など当時(16世紀頃)の造りが再現されている家の中を見学しました。生家の中庭に出ると、役者を目指すボランティアの方がおり、シェイクスピア劇の一コマを演じてくれました。生徒さんから、「ロミオとジュリエットをお願いします!」とリクエストを上げると劇の中の名場面、名台詞を見せてくれました。その後のフリータイムでは、シェイクスピアのグッズやユニオンジャックの小物、テディベア、紅茶などをお土産として購入しそれぞれの時間を楽しみました。

ストラットフォードの見学後はコッツウォルズの村のひとつ、ブロードウェイに立ち寄り可愛らしい建物の前で写真を撮ったりお土産を購入したりしました。

続いて英国人学生との交流会です。13才~22歳の男女を合わせて約55人の英国人学生たちと一緒に、4つのグループに分かれて、“スポーツ”、“スコーン作り”、“ドラマレッスン”、“タウン散策”を楽しみました。
「スポーツ大会」では、日本人と英国人をミックスしたチームにわかれて、最初に自己紹介をし、ウォームアップから始まりました。ドッジビー、バスケットボール、縄跳び、二人三脚やエッグスプーンレースなどのチームリレー、綱引きなど様々な種目に挑戦しました。2人のチームリーダーのもと、大盛り上がりとなりました。優勝はグリーンチーム、2位はオレンジチームでした!言葉の壁を越えたスポーツ交流。一緒に汗を流し笑顔で楽しめたことで素敵な思い出になったことと思います。
「スコーン作り」は、小麦粉とバター、砂糖をミルクを加えながらよく混ぜ、15分程焼くと出来上がりです。2000年以上も前からイギリスで食べられている、バターと生クリームの中間のような食感の “clotted cream”(クロテッドクリーム)とジャムをつけて、紅茶と一緒に”Cream Tea”を楽しみました。焼き立てのスコーンの香りは本当に良い香りです。みなさん待ちきれずオーブンを何度も覗いていました。「このクリーム美味しい!」「食べ過ぎたら夜ごはんが食べられなくなっちゃう!」と心配する声も聞こえました。きっちり後片付けもし、ホストファミリーへのお土産用のスコーンを持って帰宅しました。
「ドラマレッスン」希望者は6名と少人数でしたが、ルチア先生の指導の下、英国人学生3名と一緒に、笑いがあふれる和気あいあいとした雰囲気ですすめられました。
ルチア先生はドラマの先生歴6年、普段は俳優を目指す学生さん達の指導をされています。ウォーミングアップでは先生の合図に合わせてストップ、ジャンプ、回転、ハンドシェイクなどをし、身体と緊張をほぐしました。そして2人組になり、向かい合わせで鏡の様に、相手の動作の真似をしたり、グループで一人の動作を真似たり、最後に全員で一人の動きの真似をしたりしました。場面を想定しての演技や、歩き方や姿勢の違いでの表現方法、それにサウンド(擬態語)を加えての表現方法(喜びや悲しみ)など、その感情を言葉を使わず表情や動き、擬態語のみで表現しました。最後は今日習った表現方法を用いて、ハリーポッターの名場面4シーンをグループで披露しました。
最初は恥ずかしそうにしていた生徒さんも、終わり際には表現力が豊かになって、演技をされていました。英国式のドラマレッスンは、一味違って思い出深い良い経験になったことでしょう。
「タウン散策」では、27名のかえつの生徒さん達と14名の英国人学生さん達が参加しました。英国人学生2人に対し、かえつの生徒さん4名くらいの割合でグループになり、ストラウドの街を散策しました。ショッピングリストを参考に、どんな物がどの位の値段で売っているかをリストに書き込んだり、ストラウドの街には芸術家が多く、一点ものしか売っていない特別なお店もあるので、珍しいお店も見て回りました。集合の時間になると、ショッピング袋を提げて戻ってきました。今月の末はハロウィーンなので、ハロウィーン用の変わった帽子を購入し、早速その帽子を被っている生徒さんもいました。
ストラウドの街を散策した後は、さよならする間に、一緒にタウンを廻った英国人学生さんたちと記念写真を撮りました。あっという間に集合の時間になり、今日のアクティビティーが終了しました。
同年代の英国人学生達と過ごした今日は、貴重な体験となったことでしょう!これを自信につなげて、明日のファミリーとの休日がより一層有意義なものになるように頑張って欲しいと思います。そして英国人の友達をたくさん作り、日本へ帰った後も一生の友人として、ぜひグローバルなお付き合いをしてもらえればと思います!!

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10月20日(土) ~別れの朝~

あっという間にホストファミリーとお別れする日がやって来ました。昨日はそれぞれホストファミリーと最初で最後の楽しい週末を過ごしたようです。「教会へ連れて行ってもらいました!」「ボードゲームをしてファミリーの子供達と遊びました。」「公園でサッカーをしました。」「スーパーマーケットへホストマザーと行きました!」「最後の夕食は美味しいサンデーローストを食べました!」など、皆楽しい思い出ができたようです。

集合場所に到着した生徒さんたちは、見送りに来てくれたホストファミリーに感謝の気持ちを伝えて、握手やハグをしながら「Thank you」「See you again」「I want to come back !」と最後まで名残惜しそうに話をしていました。ホストファミリーも生徒さんへ、「You’re always welcome!」「いつでも歓迎するわ!」という温かい言葉をかけていました。ファミリー達はバスが見えなくなるまで手を振ってくれました。バスの窓から少しずつ変わっていく風景を眺めながら、コッツウォルズの生活にお別れをしました。

コッツウォルズを出発した一行は、2時間程かけてハンプトン・コート宮殿に向かいました。ハンプトン・コート宮殿は当時のヨーク大司教トマス・ウルジーが14世紀のマナーハウスを再建したのが始まりとされています。その後ヘンリー8世に献上され、以降歴代の王のもとで増改築を繰り返し、現在の姿になったと言われています。ヘンリー8世の宮殿には600人もの食事を12回賄っていたチューダー朝のキッチンが再現されていて、生徒さんたちはそのスケールの大きさに圧倒されていました。また、ホーンテッド・ギャラリーではヘンリー8世の5番目の妃の幽霊が出没すると言われています。他にもフランス様式を取り入れた作りが豪華なウィリアム3世の宮殿、全長約800メートルにも及ぶ迷路のある庭園など、生徒さんたちは豪華絢爛な宮殿を思い思いに見学していました。今日はイギリスの10月とは思えない暖かい一日となり、透き通るような青空の下、生徒の皆さんはホストファンリーが用意してくださった最後のランチボックスをいただきました。

その後ウィンザー城へ移動しました。英国王室の方々が今でも生活をしていて、人が住むお城としては最も古く世界最大級の敷地があり、その敷地内には礼拝堂やお城の警護に当たる軍隊の宿舎などもあります。特に礼拝堂は今年5月にハリー王子とメーガンさんが結婚式をあげた場所として非常に人気の観光スポットとなりました。また、ウィンザー城はエリザベス女王がプライベートの週末を過ごされるお城ですが、今日は円塔の上に女王様の旗がはためいていました。「いるってこと!?」「すごい!!」「どこにいるんですか!?」と大興奮の様子でした。先日のバッキンガム宮殿でも女王様はいらっしゃったので、今回の研修中2回も女王様とお近づきになるチャンスがあり、とてもラッキーな体験となりました。海外からの要人の歓迎会や、勲章の授与式もここで行われており、イギリス王室にとっては大変重要な場所となっています。
観光が終わると、ヒースロー空港へ移動し、一路ご家族の待つ日本へと飛び立ちました。
 
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