修学旅行中にお世話になってたCotswolds Wind Academyさんのホームページから引用・抜粋する形で報告させていただきます。
10月16日(火) ~無事に到着しました!~
午後4時頃、日本航空43便にて、かえつ有明高等学校・英国修学旅行の皆さんは羽田空港からの長いフライトを経て、ロンドン・ヒースロー空港に無事に到着しました。皆さん、疲れた様子を全く見せることなく、これから始まる修学旅行に期待を膨らませ、目を輝かせている元気な姿がとても印象的でした。空港からはバスに乗り込み、近くにある宿泊先のホテルへと移動しました。
ホテルでの夕食はビュッフェ形式で、時差ボケで眠たいと言いながらも沢山の量を食べる生徒さんも多くいました。夕食を食べ、英気を養った生徒さんたちは、いよいよ明日から本格的に始まる研修に備え、それぞれ各部屋へと戻りました。
明日はロンドンのランドマークであるバッキンガム宮殿、国会議事堂、ウェストミンスター寺院などを巡り、大英博物館と自然史博物館を見学します。そして研修地であるコッツウォルズへ向かい、いよいよホストファミリーとの面会式を迎えます。本日はぐっすり休んで明日からのホームステイ生活やスケジュールに備え、皆で協力して頑張っていきましょう!!
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10月17日(水) ~ロンドン観光&ホストファミリーとの面会式~
「昨夜は良く眠れましたか?」と聞くと、「爆睡でした!」と睡眠も十分にとれた生徒さんも多かったようで、皆、元気に朝食会場に現れました。朝8時にはホテルをチェックアウトし、ロンドンのブルーバッジガイドさんが4つのクラスのバスそれぞれに乗り込みました。空港近くのホテルから、今日はロンドン市内へ向かいます。車中では、ガイドさんがイギリスに関する話を沢山してくれました。歴史、王室、今流行りのグループ歌手、サッカーの話など様々なトピックで興味深い話を沢山聞くことができました。時折ガイドさんからくる質問に一生懸命答えていました。そして、日本とは異なるロンドンの風景(レンガ造りの歴史ある建物や、ダブルデッカーと呼ばれる2階建ての赤いバスなど)外の景色に目を輝かせていました。
まずはバッキンガム宮殿に向かいました。今日の宮殿には女王様がいらっしゃる王室旗が掲げられていました。不在時には、英国の国旗・ユニオンフラッグが掲げられています。次に、王室の戴冠式や結婚式、歴代の王様・女王様が埋葬されるウェストミンスター寺院、国会議事堂を車窓から見ました。国会議事堂には有名な大時計ビッグベンがありますが、日本のニュースでも話題になりましたが150年以上前に造られたことから老築化が進み大規模な工事が行われてカバーで覆われていました。今年に入ってから工事がスタートし、約3年間をかけた大規模な修理になる予定で、完全修復は2021年と言われています。
国会議事堂をあとにし、大英博物館へ向かいました。大英博物館は、イギリスが誇る宝の山を保管・展示している、「世界4大博物館」の1つに数えられる博物館で、1759年に開館し現在では美術品や書籍、戦利品など実に約800万点が収蔵されています。神聖文字(ヒエログリフ)を解読し、エジプトの歴史を紐解くきっかけになった「ロゼッタストーン」や、古代ギリシャのパルテノン神殿の一部、実に約5400年も前のミイラ(しょうが色の髪の毛が残っていることから「ジンジャー」というニックネームが付けられています)などを見学しました。生徒の皆さんは興味深そうにガイドさんの話に耳を傾けて、当時世界を席巻した大英帝国のその歴史と偉大さを再確認されている様子でした。
その後、バスでピカデリー・サーカスに移動し、お待ちかねの自由散策です。ここはロンドンで最もにぎやかな繁華街の一つで、シアターやショップ、お土産物屋さんがたくさん並び、ショッピングに最適な場所です。限られた時間の中でしたが、ナショナルギャラリーを見学したり、友達や家族に買ったというお土産を手に笑顔で戻ってきました。
再びバスに乗り、今度は自然史博物館に向かいました。自然史博物館は元々大英博物館の一部門でしたが、大英博物館だけではすべてのコレクションを収蔵することができなくなったため、自然史関係の標本を展示するための別館として独立しました。メインエントランス入ってすぐの中央ホールにはもともとディプロドクスという大きな恐竜の骨格標本が展示されていて、自然史博物館の顔ともいえる非常に有名な展示でしたが、現在は取り外され、代わりに全長25.2メートルのシロナガスクジラの骨格が来場者を迎えてくれます。館内はレッド、グリーン、ブルー、オレンジの4ゾーンに分かれていて、特にブルーゾーンの恐竜の展示は非常に人気があります。また、地学関連の展示が充実したレッドゾーンには地震の仕組みを解説しているセクションがあり、阪神淡路大震災の揺れを体感できるコーナーもありました。生徒さんたちは限られた時間のなか、思い思いに館内を見学していました。
ロンドン観光を終えた一行は、バスに揺られて研修地のコッツウォルズ地方、チェルトナムという町へ向かいました。車窓には小高い丘の上に羊が放牧されている、のどかな風景が続きます。この時期の英国は日が暮れるのも早く、しばらくすると暗くなりました。
3時間程バスに乗り、ホストファミリーが待つ会場に到着し、予定通り午後7時30分より面会式が行われました。会場にはその姿を見るとワクワクドキドキ、緊張を隠し切れません。緊張しながらも「ホームステイがいよいよ始まるぞ!」と嬉しそうに目を輝かせている生徒さんも多くいました。まず始めに、ご引率の先生の紹介、そして安達先生が代表してご挨拶され、続いて生徒代表でF組の長谷川君が、かつてイギリスに住んでいたエピソードなどを楽しく話ながら、「今回は皆もホストファミリーと楽しく過ごしたい、そして私達を受け入れてくれることに感謝をします」と心強い挨拶をしました。
そして、いよいよホストファミリーとのマッチングが始まりました。元気よく「Hello!」と挨拶する生徒さん、緊張のあまり思うように英語が出てこなくて戸惑っている生徒さんもいましたが、握手やハグをしてホストファミリーと仲良く帰宅しました。
これから5日間、きっと日本では味わうことの出来ない貴重な体験がたくさん待っていることでしょう。英語をたくさん使って、有意義な楽しい時間を過ごしてほしいと思います。
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10月18日(木) ~現地校交流&大学都市オックスフォード訪問~
午前中はクラスごとに地元の小学校を訪問しました。
E組はGloucester Road, Primary School、F組はCharlton Kings Junior School、G組はGreat Rissington School、H組はWinchcombe Schoolを訪問しました。
<E組>
E組はGloucester Road Primary School を訪問しました。チェルトナム市内の中心にあるこの小学校は、幼稚園も併設しており3歳から11歳の子供たちが学んでいます。各学年が1クラスずつの小さな学校ですが、とてもアットフォームな雰囲気でそこにいる生徒さん達も皆、可愛らしい笑顔でいっぱいでした。
到着すると、ホールにYear 6 (10~11歳)の生徒達29人の子供達が入ってきて、まずはキャロライン副校長先生から「Welcome!」のご挨拶をいただきました。吉田先生から学校へ用意されたプレゼントを渡した後、いよいよ交流会のスタートです。まずは小グループに分かれてキャンパスツアーを行い、他の学年が勉強している教室や美術室、校庭などを案内してもらいました。そして、かえつの生徒さんのプレゼンテーションを行いました。「和食」「富士山」「京都」「東京」「侍」などの説明をパワーポイントで用意された資料を用いておこないました。
休憩をはさんで、後半はワークショップです。各ブースでは折り紙、書道、日本語で名前を書くことを教えてあげました。また、すもうの実践を行って子供達と戦ったグループ、外ではバスケットボールで子供達と汗を流した生徒さんもいます。一生懸命、子供達に日本のことを教える、伝えようと皆さん頑張っていました。交流が終わると、「あー、疲れた~。」「時間が足りない!」「子供の英語が早口でわからなかったけれど、何かとっても楽しかったです!」と様々な感想でした。英国人の担任の先生がけん玉を成功させて大声で喜んでいた姿も印象的でした。
<F組>
F組はCharlton Kings Junior Schoolを訪問しました。こちらの学校は3年生から6年生までの4学年が勉強をするジュニアスクールで、各学年が3クラスと大きめな規模の学校です。現在は400人近い生徒が在籍しています。公立の小学校には珍しくプールのあり、市の大会でも何度も優勝しています。
まずはMs Selwood校長先生が“皆さんの訪問をとても楽しみにしていました”と歓迎の挨拶をしてくれました。その後、クラス代表で酒井さんと加藤さんが生徒代表の挨拶をしてくれました。
それから英国人生徒の皆さんが学校ツアーに連れて行ってくれました。一生懸命に学校の紹介をする英国人生徒の話に、皆さん熱心に聞き入る姿が見る事ができました。
ツアーの後は60人の英国人生徒がホールに集まり、皆さんが準備をしてきた日本の紹介のプレゼンテーションを行いました。衣、食、四季、建築、カルチャーなど、30もの異なる日本の紹介です。その後は二人羽織をお披露目です。初めて見る二人羽織では沢山の笑いが起こり、ぜひともやってみたいと沢山の手があがりました。最後に空手の型を披露しました。迫力のある空手の動きに大きな拍手が起こりました。
日本の文化の紹介ではおりがみ、漢字、何でもバスケットを行いました。折り紙では、初めて見る英国人生徒さんに一生懸命折り方を教えてあげてたり、ペン字では名前を漢字とカタカナで書いてあげていました。何でもバスケットでは、笑い声が絶えずもっとやりたい!と、とても楽しかった様子でした。すっかり打ち明けた後の15分の休憩時間では英国の遊びを教えてもらって一緒にしたり、鬼ゴごっこをしたりと大きな笑い声が響き渡った時間となりました。最後はクラスの担当のパートリッジ先生より、“今日は初めて日本の文化に触れるとても貴重な時間となりました!学校へ来てくれて本当にありがとう!皆さんが準備を沢山して来ている事が分かりとても嬉しかったです!”と挨拶があり、最後は“バーイ!!”とお別れが名残惜しそうな英国人生徒に手を振り今回の学校訪問が終了となりました。学校訪問を終えると、「とっても楽しかったです!」「すっごく疲れました・・・」と皆さん笑顔でした。
<G組>
H組は、コッツウォルズのウィンチカム村にある1学年95人というアットホームな中学校、Winchcombe Schoolを訪問しました。ウィンチカム村は16世紀の英国王であるヘンリー8世の6人目の妻であるキャサイン・パーの出身地です。タイムスリップしたような古めかしいチューダー朝の家並みが続く商店街。緑色の小高い丘と白い羊を車窓から眺めながら学校に到着すると、まずは校長先生から日本語で、「みなさん、こんにちは。ウィンチカムスクールへようこそ。」とご挨拶がありました!校長先生のお嬢さんが現在東京の学校で英語を教えているそうです。校長先生も日本には大変興味があり、明日から日本へ旅行に行く予定だそうです。日本語クラブに所属している生徒代表も、日本語で歓迎の言葉を述べてくれました。かえつ有明高校からは、尾崎さんと井上くんが、英語で立派なスピーチをしてくれました。
その後、パワーポイントを使って、日本文化紹介や学校紹介をし、漢字クイズも参加者全員で楽しむことができました。最後は、ソーラン節を元気いっぱい披露しました。ウィンチカムスクールの生徒たちにも、ソーラン節の意味とダンスを教えて、最後は皆で一緒にダンスをして大変盛り上がりました。休み時間には皆で一緒に写真を撮り、楽しいひと時を過ごすことができました。最初は少しシャイで控えめだった男子たちも、ウィンチカムスクールの生徒たちと一緒に過ごしながら、英語で話しかけることにも慣れてきたようです。
10月19日(金) ~世界遺産の街バース&ソールズベリー大聖堂&エイブベリーへ~
今日は世界遺産の街「バース」、「ソールズベリー」、「エイブベリー」の3ケ所を訪れました。朝8時30分にホストファミリーに送られて集合場所に集まり、お迎えは19時30分。11時間のバストリップでしたが、世界遺産を含む名所を訪れることが出来、様々なイギリスの歴史や文化に触れることが出来ました。
まず最初に行った“Bath”(バース)は文字通り「お風呂」の語源となっており、今でも温泉が沸き出ています。ローマ時代には湯治場や信仰の場として栄え、18世紀には上流階級の人々の間で、スパタウン(鉱泉地)でスパのお湯を飲みながら、社交パーティーを楽しむことが流行しました。バースはたくさんの上流階級の人々に愛され、おしゃれな街へと発展していきました。上流作家ジェーン・オースティンもBathを愛し、この町でたくさんの小説を書き上げました。今も街には当時のジョージア王朝様式の建物が多く残っています。この街の多くの建物は、この地方で採れるバース・ストーンという石で建てられており、街全体が美しく調和されています。
バースへ到着すると、半円形集合住宅「ロイヤル・クレッセント」と「ザ・サーカス」を訪問しました。1766年、有名な建築家ジョン・ウッドがバースの地に初めての円形住宅「サーカス」を建て、その後、息子が三日月型の住宅「ロイヤル・クレッセント」を建てました。この2つの住宅に住むことは、中流階級の人々の憧れとなりました。現在、この「ロイヤル・クレッセント」の一番地は博物館になっており、十六番地にはスパ施設が整った高級ホテルが入っています。ロイヤル・クレッセント前には広大な芝生の公園があり、皆で集合写真をとりました。
その後、ローマン・バース博物館に入場し、日本語と英語のオーディオガイドを聞きながらたっぷりローマ時代の生活について学びました。ここは、ローマ帝国時代に造られたという浴場跡地を使い、イギリス皇族、貴族たちが当時の浴場を復元した博物館です。展示を通して当時の様子を垣間見る事ができます。今でも毎日100万リットル以上のお湯が沸き出ているというのですから驚きです。博物館の中には温泉を試飲できる場所も設けてありました。
次に訪れたソールズベリー大聖堂は38年間かけて1258年に献堂されました。大聖堂の尖塔は英国で最も高い123メートルもの高さを誇りますが、こちらは1331年に建設されました。大聖堂内に展示されている「マグナ・カルタ(大憲章)」は、現存する原本4点のうち、最も保存状態の良いものとして知られています。時の王様、ジョン王は諸外国との戦争に明け暮れ、イングランド国民に重税をかけていました。そのジョン王のイングランドの統治の仕方に不満を持った諸侯たちに強いられて調印した憲章が、このマグナ・カルタです。羽ペンを使って、動物の加工皮(羊皮紙)にラテン語で書かれています。マグナ・カルタは、たとえ王であっても、誰もが人を公平に扱うべきであり、法を免れることはできないことを強調しています。憲章には、教会の権利や、正当な法の手続きなど、多岐にわたる条項が含まれています。日本の「日本国憲法」のような成文憲法が存在しないイギリスにおいて、現在でもなお、このマグナ・カルタの一部が現行法として残っており、イギリスとしての憲法(不文憲法)を構成する法典の一つとされています。生徒さんたちは、大聖堂の内部や、光が当たって傷んでしまわないよう、カーテンで覆われたブースの中に展示されたマグナ・カルタを代わる代わる見学し、その歴史に圧倒されながらも興味深く見学している様子でした。
ソールズベリーを出発し、次はエイブベリーに向かいました。巨石が並ぶ遺跡としてはストーンヘンジが非常に有名ですが、ここエイブベリーも世界遺産に登録されている巨石群の遺跡として有名な場所です。エイブリーへの途中、車窓から少し遠目ではありますが、ストーンヘンジを見ることもできました。エイブリーという小さな村は村自体が巨大なストーン・サークルに囲まれていて、なんとその巨石を触れるほどの近さで見学することができます。生徒さんたちは高さ数メートルの巨石を目の前に、興味深そうに見学していました。
この修学旅行もあっという間に半分が終わり、ホームステイ生活にも慣れてきた様子です。生徒さんに話を聞いてみると、「思っていたよりご飯が美味しい!」「ファミリーが優しい英語で話してくれるのだけど、上手く答えられなくて悔しいです。」「ずーっと、イギリスに住んでも良いかも!」「ファミリーの子供と毎日遊ぶのが日課です!」「私の英語、かなり通じるので自信がつきました!」などの感想もあれば、「早くお寿司が食べたい!」「ペットに会いたいです」と日本を恋しく思う生徒さんもいるようです。
明日はシェイクスピアゆかりの地を訪問し、午後からは地元の学生達との交流会が予定されています。
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10月20日(土) ~シェイクスピアゆかりの地「ストラットフォード・アポン・エイボン」&同年代の学生との交流会~
朝8時30分。生徒の皆さんはホストファミリーに見送られて集合場所に集まりました。
今日は、イギリスが世界に誇る文豪「シェイクスピア」生誕の地、Stratford-upon-Avonへ出かけました。世界中のシェイクスピアファンが集まるこの町は、シェイクスピアの“生家”、彼が晩年過ごした屋敷跡“ニュープレイス”、幼少の頃に通っていた“グラマースクール”、そしてシェイクスピアのお墓のある“ホーリートリニティー教会”など見どころがたくさんあります。行きのバスの中では、シェイクスピアの生い立ちや彼の作品の紹介、今日の見どころについての説明がされました。疲れや時差のせいか、少し難しい歴史や文学の話を聞いたため、睡魔に襲われてしまった生徒さんもちらほら…。
ストラットフォードへ到着すると、それぞれのクラスでコースは異なるものの、各名所を巡りました。生家では、彼が生まれた部屋に足を踏み入れると、「本当にここで生まれたの?!」と不思議そうな様子でした。両親の寝室の他にも、客室、キッチン、父親の仕事部屋など当時(16世紀頃)の造りが再現されている家の中を見学しました。部屋によってはボランティアの方による英語での説明がありましたが、熱心に耳を傾ける生徒さんもいました。
その後のフリータイムでは、ホストファミリーが作ってくれたランチボックスを食べた後、シェイクスピアのグッズやユニオンジャックの小物、テディベア、紅茶などをお土産として購入しそれぞれの時間を楽しみました。「この町、とても気に入りました!」「町の中に流れるエイボン川がとても綺麗でした。」「いつかシェイクスピアの劇が見てみたいです!」という声も聞かれました。
ストラットフォードの見学後はコッツウォルズの村のひとつ、ブロードウェイに立ち寄りました。コッツウォルズストーン(別名ハニーストーン)で作られた家並みがとても綺麗で、短い時間の滞在でしたが散策を楽しむことが出来ました。
英国人学生との交流会です。12才~16歳の男女を合わせて約60人の英国人学生たちと一緒に、4つのグループに分かれて、“スポーツ”、“スコーン作り”、“ドラマレッスン”、“タウン散策”を楽しみました。
「スポーツ大会」では、日本人と英国人をミックスした6つのチームにわかれて、最初に自己紹介をし、チーム名を決めました。スプーンリレーから始まり、二人三脚、大縄跳び、バスケットボール、綱引きなど様々な種目に挑戦しました。いずれもチーム対抗戦ですので皆で力を合わせて頑張らなければなりません。「大縄跳び」では、「One, two, three!」と声をかけながら、タイミングを合わせるのに非常に苦戦していましたが、練習を繰り返していくうちに息もぴったり合うようになり、かなり上達したグループもありました。二人三脚をする前に、円陣を組んで気合いを入れていたチームもありました。また、1位でゴールをするとハイタッチをして互いに喜び合い、ゲームを重ねるごとに少しずつ、互いの距離が縮まったような気がします。最後に行われた「綱引き」では、特別に“日本 VS 英国”の戦いも行われ、ワールドカップなみの?盛り上がりとなりました。言葉の壁を越えたスポーツ交流。一緒に汗を流し笑顔で楽しめたことで素敵な思い出になったことと思います。
「スコーン作り」では、2クラスに分かれ、英国人のロズ先生とカレン先生によるデモンストレーションを見てから、小グループに分かれて作業が始まりました。小麦粉を計量器で量って大きなボールに入れ、バターを加えてよく混ぜます。途中、“砂糖を入れ忘れた!”“ミルクを先に入れちゃった!!”とハプニングもありましたが、初めて作るスコーンは想像していたよりも簡単に出来上がりました。
2000年以上も前からイギリスで食べられている、バターと生クリームの中間のような食感の “clotted cream”(クロテッドクリーム)とジャムをつけて、紅茶と一緒に”Cream Tea”を楽しみました。焼き立てのスコーンの香りは本当に良い香りです。みなさん待ちきれずオーブンを覗いていました。「とっても美味しい!!」「日本でも作ってみたいです!」と、皆さん何個も食べてお腹一杯。大満足の笑顔!!となりました。
イギリスの学校では義務教育の中で、ドラマの授業があります。ドラマの授業を通じて、自己表現力を伸ばし、堂々と人前で発表するスキルなどを身につけます。日本の学校にはない科目なので、今日はイギリス人の生徒5名と一緒に、キム先生から英国風ドラマレッスンを楽しく学びました。まずは、円になって自己紹介をし、ウォーミングアップのゲームをしました。言葉を使わず、ジェスチャーで映画のタイトルを当てさせるゲーム。最初は恥ずかしそうに取り組んでいた人たちも、イギリス人の生徒たちが堂々と発表している姿を見て、徐々に自信がついてきたようです。
次は、3つのグループに分かれて、キム先生がそれぞれにディズニー映画のタイトルを与えました。演技をして観客たちに映画のタイトルを当てさせる活動です。グループ内で、どのような演技をすれば、観客に伝わるものかよく相談し、寸劇をしました。さすがイギリス人生徒たちはドラマの授業に慣れているので、すぐにたくさんのアイディアが出てきます。日本人をリードしながら、それぞれのグループが興味深い寸劇を披露してくれました。最後に、もう一度円になって、自己紹介をしましたが、最初のときよりも大きな声で、堂々と話せるようになっていました。
「英国人学生とのタウン散策」では、英国人の仲間と一緒にチェルトナムの町の散策に向かいました。8つのグループに分かれ、町に着くと手渡された課題(Mission)をグループごとにクリアしながら散策を楽しむというものです。例えば、「CDショップへ行き、今一番流行っている曲を一緒に探して、“音楽“について話す。」「若者に人気のシェーク2ゴーというお店に連れていってもらい、そこでどんな飲み物が買えるかを英国人に尋ねる」などです。ミッション以外にも、英国人学生達のお気に入りの店を紹介してもらったり、買い物の仕方を教わったりとても楽しい時間を過ごしました。
同年代の英国人学生達と過ごした今日は、貴重な体験となったことでしょう!
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10月22日(月) ~別れの朝、ハンプトン・コート&ウインザー城へ~
集合場所に到着した生徒さんたちは、見送りに来てくれたホストファミリーに感謝の気持ちを伝えて、握手やハグをしながら「Thank you」「See you again」「I want to come back !」と最後まで名残惜しそうに話をしていました。ホストファミリーも生徒さんへ、「You’re always welcome!」「いつでも歓迎するわ!」という温かい言葉をかけていました。バスの窓から少しずつ変わっていく風景を眺めながら、コッツウォルズの生活にお別れをしました。
コッツウォルズを出発した一行は、2時間半程かけてハンプトン・コート宮殿に向かいました。ハンプトン・コート宮殿は当時のヨーク大司教トマス・ウルジーが14世紀のマナーハウスを再建したのが始まりとされています。その後ヘンリー8世に献上され、以降歴代の王のもとで増改築を繰り返し、現在の姿になったと言われています。ヘンリー8世の宮殿には600人もの食事を1日2回賄っていたチューダー朝のキッチンが再現されていて、生徒さんたちはそのスケールの大きさに圧倒されていました。また、ホーンテッド・ギャラリーではヘンリー8世の5番目の妃の幽霊が出没すると言われており、怖がる生徒さん、興味津々な生徒さんなど、反応は様々でした。他にもフランス様式を取り入れた作りが豪華なウィリアム3世の宮殿、全長約800メートルにも及ぶ迷路のある庭園など、生徒さんたちは豪華絢爛な宮殿を思い思いに見学していました。
その後、ウインザー城へ移動しました。英国王室の方々が今でも生活をしていて、人が住むお城としては最も古く世界最大級の敷地があり、その敷地内には礼拝堂やお城の警護に当たる軍隊の宿舎などもあります。海外からの要人の歓迎会や、勲章の授与式もここで行われており、イギリス王室にとっては大変重要な場所となっています。また、礼拝堂は今年5月にハリー王子とメーガンさんが結婚式をあげた場所として非常に人気の観光スポットとなりました。また、ここはエリザベス女王がプライベートの週末を過ごされるお城として知られていますが、今日は平日にも関わらず、円塔の上に王室旗が掲げられていました。(女王様不在にはイギリス国旗であるユニオンフラッグ)初日のバッキンガム宮殿に続き、今日も女王様がそばにいらっしゃるということになります。「私達が行くところにはいつも女王様がいるなんて凄い!」と、多くの生徒さん達が王室旗に気づき感動していました!
観光が終わると、ヒースロー空港へ移動し、一路ご家族の待つ日本へと飛び立ちました。