今日から2019年度がスタートしました。また一ヶ月後に予定されている新しい元号も「令和」に決まりました。今日という日はまさに節目の日と言えるでしょう。本校の教育に関しても大きな節目にあります。
いま、日本の中等教育は大きな転換期にあります。2020年度には大学入試改革が予定されており、その翌年からは中学校の学習指導要領が全面的に改訂されることになっております。さらには2022年度から年次進行で高等学校における学習指導要領が改訂されます。正に転換期にあります。
その狙いは、これからのいわゆる教育の三要素、すなわち、
基礎的な知識・技能
思考力・判断力・表現力等の能力
主体性・多様性・協働性
の育成にあります。これまでの教育は「何を理解しているか、何ができるか」に重点が置かれていました。それが「理解していること・できることをどう使うか」、さらには「どのように社会・世界と関わり、より良い人生を送るか」、という側面に重要性を移した施策であると言えるでしょう。
本校では、現在の有明にキャンパスを移した時から先進的にアクティブ・ラーニング(AL)を導入して参りました。更には、このALをより進化させ、教育の質保証をも目指し、ALの先を行くディープラーニングに取り組み始めたのが丸2年も前のことでした。国の教育改革の狙いを既に先取りした教育に取り組んでいるところです。
一方、中学生の年代においては学習への取り組み状況やアプローチ方法が男女間で若干の差があることから、本校ではそれに応じた授業展開を行うために男女別学教育を行なって参りました。この男女別学教育が一定の成功をおさめることができたと確信しておりますが、上述のような大きな転換期を見据え、教育の三要素の育成とより多様性に富んだ学習環境の中で一人ひとりの個性を磨き上げるため、2020年度中学入学生より中高一貫しての男女共学にし、総合的により質の高い教育へと転換することといたしました。
これまで教育の質の向上に努めてきた本校ですが、これからも “かえつの教育”を不断に進化させて参ります。本校生徒および保護者の皆様方、さらには本校に直接あるいは間接的にご支援下さる関係者の皆様におかれましては、これまでと同様にご支援・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。