学校生活

高2修学旅行 マレーシア

DATE : 2019/10/24

2年A組の修学旅行は、マレーシアへの旅です。

毎年このクラスは、自分たちで修学旅行の行き先や内容を議論して決めることになっています。昨年はタイ、一昨年は沖縄…という感じです。

一人一人のやりたいことや好み、価値観は色々です。これだけ大きな企画を、クラスメイトとコンセンサスをとりながら進めていくことは、とても大変なことですが、だからこそ学ぶことがとても多い活動になっています。

それでは、現地からのレポートをお読みください。

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1日目
クアラルンプール空港に着いた我々を迎えてくれたのは先日の台風を思い出させるような激しい雨だった。豪雨のせいで屋台街散策は中止となったものの、ショッピングモールの中にあるフードコートでマレーシア初の夕食を思い思い楽しんだ。

 

2日目
この日も朝からクアラルンプールの雨が歓迎してくれた。午前中はブルーモスクにお参りに。車窓からいち早く見つけた生徒のオオーという歓声で、左斜め前方に巨大なモスクが接近してきた。大きな4本の塔がブルーのモスクを囲んでいる。あのモスクの中がどのようになっているのか全員の興味が高まっていた時に、中に入ることができないという残念なお知らせがガイドのジャッキーさんから。金曜日はイスラム教の信者18000人が集まってくる日。モスク近辺は人と車で大混雑になるため、モスク近くにはいられない。残念な気持ちに包まれながら、次なる訪問地のバトゥ洞窟(ヒンドゥ教聖地)へと向かった。ここでもその壮大さに驚かされる。40メートルを超える黄金に輝くスカンダ神と272段のカラフルな階段が迎えてくれた。階段前の広場はヒンドゥ教の神ガネーシャに囲まれ、とても多くの観光客で溢れかえっていた。意気揚々と階段を上り始めるも、まだ5分の1にも達してないのにあっという間に息切れが。振り返ってみると、あまりの急勾配に急に恐怖がおそってきた。雨と恐怖と段数に苦戦しながら、なんとかかんとか上りきると想像を超える絶景が広がっていた。そしてその奥が洞窟となっており、シバ神の祀られる神殿へと続いていた。日本の神社やお寺には見られない色鮮やかな造りに目を奪われた。


次なる訪問地は王宮。王宮前にそびえる門の両側には銃を構える門兵と馬にまたがる騎兵が瞬きひとつせず守っていた。見とれていた僕たちの背後から大きな声とともに3頭の馬にまたがった兵士がカッポカッポと見物客を圧倒しながら近づいてくる。騎兵の交代の瞬間だった。なかなか見ることのできないものに遭遇し、感動とともに交代の様子を味わっていた。


午前中の最後に訪問したのはマレーシアを守るため、独立のために亡くなった方々を讃える国家記念碑。雨の中でも記念碑と同じポーズでの記念写真。

昼食は飲茶料理で有名なお店へ。おいしい春巻きやおじやをいただき、ご満悦。

午後は現地の大学生と合流して、市内の散策へ。クアラルンプールの特徴的なツインタワービルと中華街を中心にまわり、現地の人との対話から学ぶことをさっそく体感。

夕方6時半、チームごとに戻ってきて夕食に。夕食は海鮮鍋料理。ただ、前菜に出てきた豚の角煮と春巻き、チャーハンで既にみんなお腹いっぱい。メイン料理の海鮮鍋がたくさん余ってしまった。

 

 

3日目
早朝クアラルンプールを発ち、一路ボルネオ島へ。この日は東マレーシアにあるコタキナバルのパパカ村での半日カンポンビジット。これは村の方々との交流、民族音楽やダンスを現地の人とともに楽しみ、夕食は村の料理を各家庭でいただくプログラム。クアラルンプールが都会なのに対し、コタキナバルは田舎、そこからバスで2時間移動した風景はますます緑一色だった。到着と同時に迎えてくれたのはパパカ村の人たちの優しい笑顔と心遣い、そして手作り地元料理のランチだった。お腹が落ち着いた頃に目の前でおやつの用意が始まる。出てきたのは、うごめく虫の集団。カブト虫の幼虫のような大きな虫たちが体を重ねて激しく動いている。これを生で食するのが美味しいと言うのだが…。
全員がたじろいでる中、勇気あるひとりの女子生徒が「私が食べる〜」と前に出た。恐れを知らない女子の強さが際立った。ウニョウニョ動く虫の頭をつまみ、白い体の部分を口の中に。ガブリと噛み切り、ムシャムシャした後に一言、「フルーティー」。その言葉に次々にチャレンジャーが現れ、あっという間に山盛りの虫が半分に。残った虫はニンニクと一緒に炒められ、別の料理に大変身。こちらも食べてみるとまったく別の触感、味わいで美味しい美味しいとすべての虫を食べつくしてしまった。美味しいおやつの後は現地高校生によるパフォーマンス、現地の踊りを披露してくれた。一通り披露してくれた後は、招き入れてくれ、我々も見様見真似で踊りを楽しんだ。そんな折、首狩り族の末裔が現れた。彼らは民族の衣装をまとい、猛々しい掛け声と激しい動きで相手を威嚇するような動きのダンスを披露してくれるために来てくれたのだった。すべてのダンスを堪能させていただいた後は各家庭それぞれの夕食を楽しませていただいた。地元の魚や野菜で彩られた多様な料理はどれも日本人の私たちが好む味付けばかりで、ついつい食べ過ぎてしまった。

      

4日目

この日は早朝からサバ州にあるキナバル山へと向かった。キナバル山には6000種以上の植物が確認されており、世界最大の花ラフレシアや食虫植物として有名なウツボカズラが原生している。そしてなんといってもキナバル山は富士山よりも高い4095メートルだ。まずは国立公園に向かう途中にあるキナバル市場でバスを降りた。降りると同時にドリアンの異臭に包まれる。この山の斜面ではドリアンをはじめ、多種多様なフルーツや野菜が採れ、それらが売られているとのことだ。また、多くの観光客向けにバティックや籐製品などの民芸品が所狭しと置かれていた。市場を後にし、山道をドンドン上っていくと周囲の気温が下がっていくのがバスの中からでもよくわかる。目的の国立公園に着くと山の緑、澄んだ空気、そして日本では見ることができない多種多様な花々が迎えてくれた。そして、この辺りの植生に詳しいガイドさんのお話を聴きながら、ひょっこりと見せる不思議な草花や自然の姿を堪能させてもらった。さらに、現地に行ってからでないと咲いているのかどうかわからないラフレシアのもとへ。日頃の行いの成果か、ラフレシアのつぼみの状態、見頃の満開の状態、咲き終わった後の状態と咲き始めから終わりまでとすべての状態が揃っていた。こんなことは観光客を連れてきてもほとんどないとのことだった。午後はボーリン温泉と呼ばれるプールや足湯もがある温泉施設へ。プールは山の自然水を利用していてとても冷たく、入れる状態ではなかったがここでも女子が勢いよく飛び込む。見ている男子は腰が引けて気持ちよく泳いでいる彼女を眺めているだけだった。1日自然を満喫した我々はコタキナバル市街に戻り、海鮮料理のお店へと夕食に向かった。到着して驚いたのはこのお店は大きな池の水上に建てられていた。このお店の一番の売りは食事をとりながらディナーショーが見れることらしい。どんなショーが始まるのか心待ちにしているとステージにどこかで見覚えのある衣装をまとった踊り子さんたちが現れる。しかも流れる曲も聞いた記憶がある。なんと全日のパパカ村での踊りや曲とまったく同じものだった。ショーの後半は観客も参加するサービスが。前日すっかり踊りをマスターしていた生徒たちは我も我もとステージに上がり、何百人といる観客の前で踊りを披露してくれ、会場は大いに盛り上がった。

海の見えるレストランで朝食


雲の上にそびえるキナバル山の頂上


キナバルマーケットでお買い物


キナバル国立公園はジャングルさながら


珍しい食虫植物

ラフレシアも見事に開花


ジャングルを見下ろすレストランでおいしいマレーシア料理を堪能


ポーリン温泉で足湯 リラックスタイム


あまりの暑さにプールに飛び込む!


民族舞踊のディナーショーを楽しみながらの夕食&ショーに参加

 

5日目
リバーサファリクルーズ


快晴!マングローブの生い茂ったジャングル


野生の天狗ザルを発見


日本人の口に合うマレーシア料理。でもいつもハンパない量…「お腹いっぱい」の男子を尻目に完食の女子


ワイルドライフパーク 保護された動物たちと出会いました


イグアナとツーショット


大きな蛇とのスキンシップ


雨やどりできそうな大きな葉っぱ


マレーシアの海を眺めがら一路空港へ


コタキナバルのママ 優しいガイドさんとお別れ


コタキナバルの空港から見える美しい夕日 マレーシアさようなら。

 

 

 

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