12/26大会初日
全国の私立中学校の予選を勝ち上がってきた
強豪男子16校 女子16校 合計32チームの華々しい開会式です。
かえつ有明テニス部の意地をみせるぞ!
1回戦 東海地域代表 静岡聖光学園
緊張の初戦です。全国の張りつめた空気が会場・コートを覆っています。
この空気を感じられることこそが貴重な体験です。
生徒は、この空気に飲まれるのか!空気を作り出すのか!
勝負の時です。チームかえつ有明☆
力に変えられるか!!
D1八幡・樋口
八幡 大会2日前に肘をけがしてしまい、コンディションがどういう状態か不安です。
しかし、自分から「今日の試合出場させてください!」とアピールがあり、抜擢しました。
それを聞いた樋口やるぞ!と燃えています。
プレイ!
全国の場が、生徒たちを飲み込んでいきます。
八幡はやはり本調子とは程遠い状態です。それをみた樋口がカバーをしようと力が入ります。
声を出しています。しかし力が入りすぎたのか、いつもなら入るサーブが入らない。
ボレーが手だけでいってしまい、足、体が流れている。
ミスの連続です。
0-3
最悪の立ち上がりです。
困りました。
チェンジサイド
「どうした?いまどういう心の状態?」
「負けたくありません!勝ちたい!どこがダメですか?」
「肘がインパクトの時痛いです。」
生徒が興奮して混乱しているのがわかります。
「技術的に言えば・・・サーブは軸がぶれていて、トスが乱れている
リターンは負けたくない、ミスをしたくないというのが前面に出て、
待ちの姿勢になっているから、反応が遅い。そのためにインパクトが
ずれている。スイングが置きにいっていて、触れていない。」
「ふむふむ」と生徒は聞きます。
「こうですか?」「うん。そんな感じ」
しかし・・・
これは生徒は混乱していて、よけいな力が入っています。
話を聴く状態ができていません。
よし、深呼吸
間を取ります。
「まずサーブゲームをキープしよう。」「よっし!」
ゲームが進みます。
1-3 よっしゲームを取り返した。
怪我をした肘をかばいながらもくらいついていきますが・・・
1-4 デュースまでもつれますが・・・取れず
チェンジサイド
生徒 自分に言い聞かせているようです。顔が紅潮しています。「まだ終わっていない。ここから!」
「そうそう。よし行こう!」
2-4
2-5
逃げるな!弱気になるな
3-5
3-6
ゲームセット
八幡が落ちこみます。
樋口が目に涙を浮かべ悔しがっています。
「先生!試合を振り返りたいので、一人でノート書いていいですか。」
「だめだ!絶対にダメだ!
団体戦です。試合は終わっていない。君達は負けたけどダブルス1が終わっただけだ。
チームを応援しよう!チームのために、振り返るときは、チームで振り返り、ペアで振り返り、一人は最後で落ち着いて振り返る。
今は、次の西野を応援する。イーブンに戻すぞ!」
「はい。わかりました。うん応援ですね。」
なんかちょっとしたドラマになってきました。(うさん臭くないですよ。事実です。あっ!?生徒が一生懸命だからこそ生まれる話なのか!!)
S 西野
両校エース対決です!
ん!?つよい! すごくパワフルな相手です!
まずい!チームとして負けられない!
初戦を勝利で準々決勝で戦い相手がいます。
頭を・目を全力で働かせ
ストロングポイントウィークポイントを探します。
これだ!!
プレイ試合開始
「感触はどう?」
西野「・・・・ん!?まあまです。」
「そしたら、こういうプレイはどう?」
「はい。わかりました。」
激しい打ち合いです。すごい試合になってきました。
周りからの応援が大きくなります。
樋口が会場全体に響く、大きな声で応援をしています。
チームの先頭に立って声を出しています!素晴らしい!
コートが熱を帯びてきました!
エース西野 一人では流され、飲まれる精神的な課題がありますが・・
崩れません!プレイでチームを盛り上げます!
競るゲームの要所を抑え、やりました!
難敵相手に
6ー1 勝利☆
これで団体戦イーブン1-1
勝敗を決するダブルス2
D2 高橋・奥村
プレッシャーがかかる場面で
高橋がチームを鼓舞する覚醒したプレーをみせます。
奥村、緊張で固くなっています。
高橋「僕に任せて下さい」
心強い発言!
チームの応援が見違えるようによくなってきました。
奥村、入らなかったサーブがチェンジサイドで修正し、
入るようになりました。ボレーに出られるようになりました。
プレッシャーをはねのけ!
6-2勝利
結果
2-1
で初戦勝利しました!
昨年できなかった初戦突破
見事チームで勝ちました。
レベルの高い全国の相手、会場の独特な雰囲気、自分の勝ちたいという欲
多くのことに打ち勝つ 己に克つ 「克服」
自分をいかに信じられるかです。
チームとして学べた試合でした。