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Lloyd Davies Philosophy Prize入賞

DATE : 2019/8/19

本校の高校3年生が、Lloyd Davies Philosophy Prizeというオックスフォード大学主催の哲学小論文コンクールに応募しました。

名門大学オックスフォードなどへの入学を望むような、世界中の優秀な中高生が多数応募する中、なんと見事に入賞を果たしました。

そして、選択したテーマの中では最優秀作品となりました。

コンクールの概要や入賞発表はこちらからご確認ください。

今日は、入賞した小橋海くん(以下K)と担任の福冨先生(以下F)の対談の様子をお伝えします。

 

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F:まずはどんなコンテストなのか紹介してくれるかな?

K:哲学の小論文のコンクールで、オックスフォード大学が主催です。オックスフォードまたは他の大学で哲学を専攻することに興味を持っている人にやって欲しいというものでした。毎年3つのテーマがあって、その中から選択します。

F:今年の3つのテーマはどんなものがあって、その中から自分はなぜそれを選んだか教えて!

K:1つ目が”Is anything special about the present moment?”で「今この瞬間に何か特別なものはあるか」と、僕が選んだ2つ目の”Can one be mistaken about one’s own state of mind?”というものと、3つ目が”Which is more important in determining the wrongness of a person’s action: the person’s intentions or the action’s effects?”という人の行動の間違いを判断する上で、行動の意図か行動の効果か、どちらがより重要ですか、というものでした。僕は2つ目を選んだんですけど、理由としては、まず心理学に興味があるので、2つ目だったら一番興味を持って取り組めると感じたことと、1と3のテーマに絡んできそうな思想は既にYouTubeとかで見たことがあったので、ありきたりな文章を書いてしまうんではないかなという心配がありました。興味のあるタイトルで、かつ、自分が予備知識がない2番にしました。

F:ピュアに課題に向かえるもんね。課題に行き詰まるとどうしても予備知識に引っ張られちゃう可能性があるでしょ。だからあえて真っ白なテーマでトライしたんだね。

K:そうですね。

F:それで、内容について、日本語に訳すとどんな感じかな?

K:人が自分の心情について間違った考えを持たれることがありうるかというのを自分なりにけっこう定義づけて書きました。

F:どれくらい準備から完成まで時間がかかったの?それと、どんな風にアプローチをしたの?

K:小論文のテーマの発表と提出期限まで2か月間あったんですけど、最初の2週間くらいは、自分でまずどんなことを書くのかブレインストーミングをして、自分の出した考えをHonors(英語の上級者クラス)で哲学を担当しているヒル先生に見てもらってアドバイスをもらいました。それからドラフトを書いて、数週間後にまた先生に見てもらってアドバイスをもらうというプロセスを何回も繰り返して、2か月が経って、「たぶんこれ以上良くならないだろう」というものになった時点で提出しました。

F:何回ぐらい見てもらったの?

K:たぶん5回くらいだったと思います。

F:何ワードだったっけ?

K:2500 ワードの制限の中、けっこうギリギリの2483とかだったと思います。内容が複雑だったので、このテーマに関して出てくるアイデアをすべて書くと2500では収まらないので、本当にすごく書くことを限定しなければなりませんでした。

F:本当にぜい肉を全部しぼって、自分の伝えたいエッセンスに言葉を選んで絞っていかないといけないもんね。

F:入賞できると思ってた?エントリーする時、入賞できるとか、入賞したいとか、その辺りの感情はどうだった?それともあまり頓着してなかった?

K:自分の中では、賞を取りたいという気持ちは、もちろんあったんですけど、さすがにオックスフォード主催なので、ちょっと無理があるかなと思って(笑)

F:名前がすごいもんね。あまり期待してなかった?

K:そうですね。賞が取れなくても良い練習になるからという感じで、自分の中で優勝しなくても価値があると考えていて。結果が届いた時も、ウェブサイトを開いて「自分の名前は出てこない、出てこない」と思ってスクロールしていったら名前があって、その時はけっこう嬉しかったですよね。

F:最優秀賞をとった二人の他に、各テーマから1人ずつ選ばれた3人に入ったわけだからね。世界の中の5人で、このテーマで選ばれたのは世界でたった一人だものね。どう気分は?どんな感覚だったの?

K:見たときはすごい嬉しくて、その夜はなかなか落ちつけなかったですね。それで、けっこう自信になりましたね。入賞するつもりで書いていないのに、特別賞に値するようなものをもらえたので、自分でも気づいていなかったポテンシャルがあるんじゃないのかなと。

F:取る前と取った後で、今後に向けて何か変わった?

K:取る前は、国内の大学を受けて、入学するまでは、ずっと自分の興味のある本を読んだり、文章を書いたりしようかなと思っていました。ただ、この結果を見て、母が国内の大学だけではもったいないのではないかと言ってきて、自分も徐々にそう考え始めました。日本の大学が劣っているとはまったく思っていないですが、海外の大学にも出願したいという気持ちが出てきています。

F:世界のトップのフィールドで、自分を試してみたいよな。なんとかなりそうでしょうか?

K:この場で言ってしまった以上は、どうにかしないといけないかなと思っています。

F:色々な方法があると思うし、学びにゴールはないので、全力で自分の可能性にかけてくれたらうれしいな。5年後、10年後どんな風になっているのか、とても楽しみにしてるから。また、10年後に対談したいね。

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