まなび

【高校新クラスの日常】第20号 ”芸術”という選択肢

DATE : 2021/9/11

こんにちは!始まりました、二学期!

一週間のオンライン期間を経て、水曜日にやっと対面の授業が始まりました。

新クラスの日常も、定期テストまでは毎週更新です!

 

みなさんはこの夏休みをどう過ごしましたか?

受験を目指している方は、オープンキャンパスや学校説明会などに参加する機会もあったのではないでしょうか。

こんなご時世なのでオンライン開催の学校も少なくありませんが、今回は私が実際に足を運ぶことができたものを二校紹介します。

 

では早速一校目。芸術系大学の中では珍しく就職率が高い『日本大学芸術学部』!

 

通称日藝。別名、日本大学江古田キャンパス。日本大学の数ある学部の中の、芸術学部の学科がすべてここに集まっています。

私はここの”音楽学科”、中でも”情報音楽コース”というものに興味があり、ここへ行きました。

 

(キャンパスの風景)

 

大学で音楽を学ぶ!と聞くと、元から志望している人以外は少し敬遠してしまう気がします。

どうしても「いや楽器できないし」とか「楽譜読めない」、「音楽の授業あんま好きじゃない、興味ない」はたまた「才能がない」なんて思ってしまいがちですよね。

これは音楽に関わらず、芸術系全般に言えるかもしれません。

 

もちろん、どの大学の音楽学科にも”器楽科”、美大には”絵画科”や”彫刻科”といった技術を磨く場所もあります。これらは昔からその分野に触れていないと厳しいものがありますが、全部が全部、そういうわけではありません。

 

例えば私が行った”情報音楽コース”。

ここでは情報、つまりインターネットやコンピューターなどと音楽を組み合わせ、新たな音楽表現、音楽体験を模索します。

教授、生徒共に個性的な人が多く、中には楽譜は読めない、演奏もできない。そもそも専門用語をあまり知らないという人もいます。

 

そんな学部ですが、全員に共通しているものがあります。

「音楽が大好き」という気持ちです!

 

音楽は誰しもが楽しむ事ができる、ある種人類最強の娯楽と言っても過言ではないでしょう。

 

演奏ができなくたって、その場を提供する事はできる。

楽譜が読めなくたって、音楽の新しいあり方を考える事はできる。

 

数学は数字を知らなければ何一つとして理解することはできませんが、音楽は耳とその体と心で感じる事ができます。

 

音楽は、技術ある人達だけのものではありません。

ただ聴くだけだとしても、聴衆がいなければ音楽は成立しない。気づかないだけで、生まれたその時から誰もが音楽を作り出す一員なのです☺️

 

さて、ここまで音楽について語ってしまいましたが、実は日藝で私にとある出会いがありました。

先ほども述べたように、江古田キャンパスには音楽以外の学科もあります。

その中でも私の心を一瞬で掴んだのは”デザイン学科”でした。

 

(オープンキャンパスでのデザイン学科の展示 夏休み前ですが)

 

“デザイン”と一口に言っても種類があり、その中でも私が惹かれたのは”インダストリアルデザイン”。

頭文字をとり”ID”と呼ばれる事が多く、工業デザインとも言われ、要は工業製品、量産品の設計や造形を担う分野です。

 

そもそも世の中の人工物は全てにデザインが潜んでいます。その色形である意味が、意図が必ず存在するのです。

 

デザインと言ったら、奇抜であったり芸術的であったりするものをイメージするかもしれません。ですが、それらは使用する事が前提でなかったりしますよね。

 

IDでは、どうすれば使用者が心地よく商品を活用できるか。どれだけ機能面に優れ、かつ美しくできるか。それを考えます。

言わば、”デザイン”と意識させないデザインを生み出す分野でしょうか。

 

だって、「あぁ、これはいいデザインだ。美しい」なんて思いながら机の上の電気つけますか?「この角度がーー、この曲線がーー」なんて考えながらドアノブに手をかけますか?マニアでもない限りはないでしょう😁

 

少し話がズレましたが、とにかく私はそんなIDに魅力を感じました。

また、元から映画に興味があった事もあり、もう一つの大学に足を運びました。

 

それでは二校目。日本で初めて学校名に”造形”という名を冠した、父の母校でもある美大『東京造形大学』!

 

略称は造形大。いやはやキャンパスが広い!

彫刻学科の棟など奥までは見ていない為、残念ながらキャンパス内全てを回れたわけではありませんが、それでも広い。日本の大学にしては結構広い方では?

 

都心の大学ばかり見てた身としては、とても新鮮でした!

 

(キャンパスの風景 右は主に絵画学科が使用する棟の内装)

 

もちろん、造形大のデザイン学科にもIDはあります。

生徒が考えた照明やドライヤー、時計。あるいは、あったら便利だなと生徒が思ったものなどのプロトタイプが展示されており、それぞれの説明を読むのはとても楽しかったです😁

また、なぜか映像作品の提案なんかもありました。

(展示されていたポスター)

 

ちなみに造形大は”写真専攻”が強いらしく、そちらものぞいてきました。

父と一緒に行ったのですが、父が解説してくれて、写真に込められた意図を知れたのはとても楽しかったです!

逆を言えば、私には少し難しかったという事なのですが😅 (父はメディアデザイン専攻だそうです。写真じゃないです)

 

また、暗室 (写真の現像する部屋) に入ったのは初めてで、とても貴重な体験ができました!

 

“映画専攻”では、映像に効果音を入れる所を見せてもらいました。いくつもの効果音を録音し、重ね、編集しているのを見て、こうなっていたんだ!とより映画への興味を引き立てられました。

あと機材おっきかった……😲

 

それから、今度生徒が撮影する作品のセットも見せてもらいました。

その作品の課題は「ただの道何かに見立てる」というもので、キャンパス内のある通路をゴミ捨て場に見立てたセットでした。

捨てられた自転車のかごに空き缶が入っていたり、悪戯された政治家のポスターがあったりと、そういった細かいところがリアリティに近付くのかなと思い、少し感動です!

 

また、映画専攻では一番初めにフィルムカメラを使うそうで、こんなものまでもらっちゃいました😁

 

(「よーいアクション」の部分)

 

日藝も造形大も、語りきれなかった魅力がまだまだたくさんあります。

ぜひ調べてみるなど、ご自身の目で確認してみてください!

 

また、私が日藝でID、造形大で写真や都市設計に出会ったりしたように、世の中、実際にその場に足を運んで初めて発見することがあります。

コロナもありますしあまり気軽に外へは出られませんが、思い立ったらとりあえず行動に移してみると、何か新しい出会いがあるかも知れませんね☺️

 

長文に付き合っていただき、誠にありがとうございました!

この記事を読んで、芸術分野に少しでも興味を持ってくれれば幸いです!

 

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