創立者嘉悦孝は、「これからの日本の女子教育は、単に教養を高めるだけにとどまってはならない。特に経済の知識・技能をしっかり身につけ、勤労を尊び、家庭にあっても、社会にあっても積極的に事態を好転させる意気と実力をもたなくてはならない。その力もなく意欲もなく徒らに不平不満の心をいだくのみでは、脱落の道を急ぐに等しい」と述べている。 「怒るな働け」は、この精神をわかりやすく説いたもので、中学・高等学校の教育理念の基本となっている。
1903年 | 嘉悦孝が神田区錦町にあった東京商業学校の校舎の一部を借り、校長に和田垣謙三をむかえて、日本ではじめて女子を対象とした商業学校を設立 私立女子商業学校と称する |
1907年 | 私立日本女子商業学校と改称 麹町区土手三番町(現在のJR市ヶ谷駅前)に校舎を建設移転 |
1919年 | 日本女子商業学校に改称し、嘉悦孝が校長に就任 |
1929年 | より高い経済の知識と技能を授けるため、日本女子高等商業学校を併設 |
1932年 | 麹町区富士見町に移転。 |
1944年 | 日本女子高等商業学校を日本女子経済専門学校に改称 |
1950年 | 日本女子経済専門学校を日本女子経済短期大学に改称 |
1952年 | 日本女子商業学校を嘉悦女子中学校・嘉悦女子高等学校と改称 |
1973年 | 学園創立70周年記念式典挙行。 |
1982年 | 日本女子経済短期大学を嘉悦女子短期大学と改称。 新校舎を小平市花小金井に建設移転。 |
1993年 | 嘉悦女子短期大学に経営情報学科を増設 |
1996年 | 英国・ケンブリッジ大学ニューホールカレッジ(現マレー・エドワーズカレッジ) 敷地内に嘉悦ケンブリッジ教育文化センターを竣工 |
1998年 | 嘉悦女子中学校・嘉悦女子高等学校の富士見キャンパス新築落成 |
2001年 | 嘉悦大学経営経済学部を開学。 これに伴い、嘉悦女子短期大学を嘉悦大学短期大学部と改称 |
2003年 | 学園創立100周年記念式典挙行 |
2005年 | 嘉悦大学経営経済学部に経営法学科を開設。嘉悦大学短期大学部の経営情報学科をビジネスコミュニケーション学科に名称変更 |
2006年 | 嘉悦女子中学校・嘉悦女子高等学校をかえつ有明中学校・かえつ有明高等学校と改称、有明キャンパス新築落成。 |
2010年 | 嘉悦大学大学院ビジネス創造研究科ビジネス創造専攻(修士課程)を開設 |
2012年 | 嘉悦大学ビジネス創造学部を開設 嘉悦大学大学院ビジネス創造研究科ビジネス創造専攻博士後期課程を開設し、修士課程を博士前期課程に改称 |
2013年 | 学園創立110周年を迎える。記念行事として大学・大学院における「3大セミナー」の開催や中高における「110周年記念学園祭」の実施等、各設置校ごとの特色のある教育発信型イベントが行われた。創立記念日にあたる10月1日には学園全体の一体感を高める全学ワークショップも開催された。 |
2021年 | 嘉悦ケンブリッジ教育文化センター施設利用権を英国ケンブリッジ大学マリーエドワーズカレッジに返却 |
生徒一人ひとりが持つ個性と才能を生かして、より良い世界を創りだすために主体的に行動できる人間へと成長できる基盤の育成
小島 貴子
都市銀行勤務、出産退職後、7年間の専業主婦を経て、 埼玉県庁に職業訓練指導員として入庁。その後、埼玉県雇用人材育成統括参与・埼玉県人事委員会委員など公職を多数務め、立教大学・早稲田大学・東洋大学で教壇に立つ。企業では採用・人材育成コンサルタント及びプログラム講師を務める。高等学校・大学でのキャリアデザイン講義・講演といった社会活動にも携わる。
行政と大学の教育現場で35年の間、私が持っていた教育信条は、「教育の未来には、夢と希望がある」というものです。
そして、「今、ここを活きる。」これが私の価値観の軸です。過去の経験や学びは脳に蓄積され、必要に応じて現実社会と融合してこそ、価値が生まれると考えています。
生徒に持ってほしい感情ワードは、「良かった」「満足だ」「誇りに思う」です。生徒が、本校に入学して卒業するまで入学して良かったと日々感じること、そして卒業時に6年間の学校生活と自分に満足していること、卒業後も常に母校を誇りに思えることです。
私の提案を1つ具体的にご紹介します。
教育理念を教職員が体現するために、クレドを作り明文化します。教職員のクレドが出来たら、生徒にもクレドを作ってほしいと考えています。自由で主体性があるのは、自分自身の軸を自分で考え、その軸を根底に言動しようという考えからです。
私は、20年ほど前、キャリア教育の黎明期に、日本の学校教育の変遷と現状を知りたく、建学100年以上の全国の学校を訪問しました。どの学校にも、建学の精神を繋げている伝統がありました。嘉悦学園も明治の建学時から120年を超えている伝統校です。幾度かの大きな社会変化に適応し、発展進化してきた素晴らしい学校です。だからこそ、さらに激しくなる社会変化とスピードや多様性に対応するためには、教職員と生徒のクレドが必要だと考えました。
ご意見やご要望はどんどんお話しください。心理的安全性を持ち、共感的対話を実践し、キャリアカウンセラーとしてもきちんと傾聴していきます。生徒一人ひとりの成長と幸福を最優先に考え、保護者のみなさまからの信頼を得て、共に素晴らしい学びの場を築いていきます。
校長 小島 貴子
はるかな空 流れてゆく雲
心がただ 誘われてゆく
はるかなものが 私を呼ぶ
子供の時から 遠いとこで
いつか会える 願うならば
はるか輝くものに
はるか遠く はるか高く
それは待っている
光ひとすじ 地平は夜明けだ
風が吹く道 顔を上げゆこう
はるかなものに あこがれて
私はどこまでも 歩いてゆく
光そそいだ 花が咲く野の道
風は渡るよ 荒野を町を
はるかなものに あこがれて
私はどこまでも 歩いてゆく